「最も守備範囲の広い言語」PowerShellの素晴らしさが味わえる一冊
★★★★☆
PowerShell開発チームリーダ&言語設計者が書いた素晴らしい一冊。
JEFFREY SNOVERはPowerShellを「最も守備範囲の広い言語」と表現しているが、それが納得出来る一冊であった。
PowerShellを開発着手した時の目標は
・初心者がすぐに取り組むことができ、やがて上級ユーザとなって、キャリアアップや昇給の可能性を高めること
・上級ユーザが単純な問題を単純な方法で、複雑な問題を生産思考の高度な方法で解決できるようにすること
・初心者と上級ユーザの大きなコミュニティを作成し、経験、手法、スクリプトを共有すること
だったと言う。
この極めて難しい目標を「言語仕様」として、バランス良く乗り越えた様子が伺える。
PowerShellは
「基本概念がすぐ習得」
「対話型コマンドラインシェルとして使用」
「洗練されたスクリプト記述」
「.Netプログラムの記述、活用」
ということが、上手く出来る言語であることが、この一冊から深く学ぶ事が出来る。
課題は…PowerShell自体が普及していない事であろうか。
名著と思われるこの一冊に、発売後3年目でレビューが一つもない、という現状が寂しい…