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爆発と凝集 (非線形・非平衡現象の数理)

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
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爆発と凝集 非線形・非平衡現象の数理3 ★★★★★
爆発と凝集 柳田英二「編」 非線形・非平衡現象の数理3 三村昌泰監修 
東京大学出版会

 この本は全4卷(1:リズム現象の世界、3:生物にみられるパターンとその起源、4:パターン形成とダイナミックス)のうちの2冊目である。これらはいずれも複雑系のテキストであり、その内容はそれぞれユニークであるし、記述は他にも例がないほど分かり易い。
 生物系の1学徒として「爆発と凝集」を求めた理由は2つある。1つは巨核球から血小板が生成されるときに細胞が「爆発」して小さな断片になることや、トロンビンの生成が化学反応系のバーストとして捉えられていて、もしかしたらこの書物に理解のきっかけやヒントがあると思われたからである。2つ目はそんな生物現象が高密度になった物質が宇宙の創世記のごとく大爆発をする様子に極めて類似していると思わせるようなわくわくするタイトルだからである。
 生物系の学徒にとっての一番大きな課題は(最近はそうでも無いかも知れないが)数学的な取り扱いに躊躇せざるを得ないことである。数式の十分な理解に至らないのは自分の責任であるが内容的には興味がつきない。豊富な図はそれを助けてくれるだけでなく、想像が想像を生み、その現象の重要さが分かってくるのは大変うれしい。あと残された2つのテキストも大変魅力的である。勉学と研究が進んだらきっと購入しようと思う。