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タイムアゲイン

価格: ¥2,548
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
Amazon.co.jpで確認
   大げさではなく、今作はサンボーン全盛期の80年代ワーナー・ブラザーズ時代以降の作品としては最高傑作と言っていい。このアルト・サックス奏者のバーブ移籍第1弾は、参加ミュージシャンのレベルも最高級だ。サンボーンの選曲もすばらしく、他のアーティストの有名な曲ばかりにもかかわらず、見事に彼流にアレンジしている。かつてのグラミー受賞作品も悪くはないが、今作に収められた10曲では、何倍も磨きがかかった彼の演奏が聴ける。

   どんなグルーブでもお任せのオールスターバンドを構成するのは、偉大なラッセル・マローン(ギター)、ステップス・アヘッドのクリスチャン・マクブライド(ビブラフォン)、長年のパートナーであるリッキー・ピーターソン(キーボード)といった面々。彼らをバックに往年の名曲を見事にリメイク。スティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely」はバラードに、永遠の名曲「Harlem Nocturne」はワールド・ミュージック風に味付けされている。60年代にそれぞれハービー・マンとドナルド・バードで有名になった「Comin' Home Baby」と「Christo Redentor」は情感たっぷりに演奏され、まるでサンボーン・オリジナルのメロディーかと思うくらい。彼の優雅なアルト・サックスの音色が全編にあふれているが、「Sugar」と彼のオリジナル3曲のうちの1曲「Spider B」ではマローンのギターがフィーチャーされている。(Mark Ruffin, Amazon.com)

もっと下世話に! ★★★☆☆
はじめにトラックリストを見て仰け反る、というのか眉を顰めるというのかとにかく困惑してしまった。Comin' Home BabyにHarlem NocturneにSugar(スタンリー・タレンタインのアレか?)にTequilaってほとんど70年代のCTIかKUDUあたりから出てそうな選曲!しかもIsn't She Lovelyまでやってるなんて!コテコテのファンキーな演奏なのかと思って聴き始めるとどの演奏も妙にクールで、おまけにジョニ・ミッチェルのMan from Marsなんてちょっと他の曲とのバランスがとれていないしIsn't She Lovelyはほとんど大人しくテーマをなぞるだけであっさり終わってしまうし。

どうせならファンキーな曲を思いっきり下世話にギトギト・コテコテの演奏でまとめて欲しかった。スティーヴ・ガッドやクリスチャン・マクブライド、マイク・マイニエリ等による演奏は悪くいないのだから。
かつてないSanborn ★★★★★
80年代のDavid Sanbornを知らない人には,彼の作品の一つとして,艶っぽいアルトサックスの音色を存分に聴いていただければいいと思う.20年ほど前のDavid Sanbornを聴いたことがある人には,本作で「泣きのサンボーン」が聴ける,と思ってほしくない.たしかに,本作で彼の出すサックスの音色は彼そのものであり,個人的にはアルトサックス=David Sanbornなわけだが,もう彼も還暦.あの頃のような,ヘタなソウルシンガーを凌駕する,パワフルでリスナーの体全体を震わせるような「歌」を,彼はもう奏でてはいない.本作では,出す音のダイナミックレンジを意識した,味のある,ジャズシンガーのような「歌い方」が聴ける.個人的には,「新しいSanborn」を聴いた気がした.もしも,"Isn't she lovely"を20年前に彼が演奏したならどうなっただろう,と思ったりした.本作では,あっさりめのアレンジのバラードとなっている.リラックスした,ことさら盛り上げようとしない彼の演奏が印象的.

古くはSimply Redなどの,最近ではJamie Cullumの作品で知られるStewart Levineのプロデュース,Steve GaddとChristian McBrideのつくりだすリズムとベースラインの充実が特徴でしょう.Verveへの移籍が成せた業ということでしょうか.

もしも本作が気に入ったならば,"Closer"は絶対買い.本作とほとんど同じカラーをもった作品である.David Sanbornはどこに行こうとしているのか.本作と"Closer"はそこに期待をもたせてくれる.
偉大なるプレイヤー ★★★★☆
私はかつて、元来音楽という芸術では結局「人の声」以上の楽器は存在しないという「おうた至上主義者」だったのだが、本当に優れた音楽(表現)というのは何もVoだけではないという事をいくつかのミュージシャンから教わった。ギターの素晴らしさはL・カールトン、ドラムスはJ・ポーカロ、S・コープランドから、ベースはC・レイニー、伊藤広規から、KEYはJ・サンプル、Dペイチから、でもってSAXの素晴らしさは、このデイヴィド・サンボーンからだった。
「我が心のジョージア」を某缶コーヒーのCMで初めて耳にした時、一発で心の中にその特有の音色、響きが刻み付けられてしまった。これほど情感豊かにSAXを吹けるひとはいまい。このアルバムは彼の豊富すぎ芳醇すぎの偉大なるディスコグラフィーの中でも「円熟」というキーワードによる検索では一番と呼んでもいいのではないかと思う。じっくりと時間をかけて蒸留された極上のバーボンの様な味わいの1枚。但し必ず太陽が沈んでからご賞味のこと。(厳守)
移籍は正解だったのか? ★★★☆☆
サンボーンのアルバムは「ハイダウェイ」以降、全て聴いてきているが、このアルバムは正直、判断に困る。サンボーンのアルトは、相変わらず上手いし、何かが欠けている訳ではない。しかし何度聴いても、「サンボーンのアルバム」と言うより、「ヴァーブのアルバム」という気がしてしまうのだ。かっちり出来た枠組みの中で、サンボーンはただ吹いているだけ、という印象が拭えない。何故かクリスチャン・マクブライドのベース(イズント・シー・ラブリーで特に)ばかり記憶に残っているし。駄作ではない。だが、サンボーンは本当はこんなもんじゃない、とファンの一人としては思う訳ですよ。
畏れ入谷のサンボーン! ★★★★★
 このCDを聴いて、自分がサンボーンを過小評価していた事が恥ずかしくなった。素晴らしい出来栄え! 買う価値十分の作品だ。
 

 15年前、ロンドンの「ロニー・スコッツ」でジェームス・ムーディーのライブに行った時、舞台の袖でJ.ムーディーと立ち話をしていたら、カッコイイ男性客が近付いて来た。黒い光物のジャケットを着たその人が、なんとデビッド・サンボーン。当時の私は、「フュージョンなんかジャズじゃない!」という嫌なジャズファンで、J.ムディーがサンボーンを紹介してくれたのに大して感激もせず、儀礼的に握手しただけだった。彼はお客として、J.ムーディーを聴きに来ていたのだ。

 彼は勉強熱心なのだろう。このCDでは、みんな知ってるスタンダードをサンボーン風!に調理し、素晴らしい味でサービスしてくれる。1曲目の「comin' home baby」から、もうその世界にはまり込む。「harlem nocturne」の演奏は、これがあの曲か!と思わせるほど新鮮。「tequila」のアップテンポな演奏も爽快。「isn't she lovely」「sugar」もサンボーンならでは演奏で驚かされる。
 
 バックも一流が揃い、特にマイク・マイニエリ(vib),スティーブ・ガッド(ds)が渋い。フュージョン時代を経験したベテランジャズファンにも堪らない1枚である。