笑えるシーンもしっかり作ってあって絵も相変わらずきれいなのですが、イマイチなストーリー展開と久保帯人先生の趣味が出てくるキャラクターが増えたこと、そしてキャラクター(主人公)の心理がよく分からなくて感情移入できないというのが原因だと思います。
主人公の一護はいろんなところですごく格好良いところを見せてくれますが、障害を乗り越えていくたびに弱い面や人間くさいところがなくなっていっている気がします。だから強い敵と戦って勝利してもあんまり感動を覚えないんですよね。幽霊が見えて、しかも過去にいやなことを経験したということで普通の人間より精神的に強くて悟りの一つも開いていそうですが、最終的にはただの正義の味方っぽくなるような気がして嫌になりました。もっと共感できるような心理描写も欲しかったと思います。
ギャグのセンスやキレイな絵を評価して星3つです。