読み返したいな〜
★★★☆☆
冒険モノの気分でどんどん読んでしまったが、再読したらまた違った楽しさがありそうな予感。 要するに細部を理解しないまま読んじゃっただけなんですがね。 言い換えれば細部が解んなくても楽しめるという事で、SF用語はバンバン出てくるけど、大筋とキャラクターはSF慣れしてない人も楽しめる作品だと思います。 SF映画を見た事あるなら色々と映像も浮かんで来ますよ多分。
つーか、ボケ提督が最高、たまんねえ! L.M.ビジョルドのヴォルコシガンシリーズもそうだったけど、旧めかしい帝国軍といえばロシアなんですかね? 2件のサンプルで言ってしまうのも乱暴なので、他に知ってる人いたらお知らせください。
今年度の翻訳SFのナンバー1
★★★★★
すごく面白い。英語でも読んだんだけど、細部まで理解できなかったので、翻訳はすごくありがたい。
今年度の翻訳SFのナンバー1かな。
丸善に行く機会があったんで、続編を探したんだけど置いてなかったので、違うペーパーバックを買ってきた。でもやっぱり難しいかも。アッチェランドもまだ読んでないし...
最近語学力が落ちてきたかもしれない。
でもストロスは面白いな。SFだけど政治小説的でもあるし、ブルース・スターリング的な感じもする(だいぶ違うか)。必ずしもその政治観に賛成するわけではないけど、ヨーロッパの小説家は、かなりこの辺の文明観や理性といったこと、つまり人間とは何かといったことを書きたがるのかな?この前読んだミシェル・ウエルベックもそんな感じを受けた。
これはデカルト以来の伝統なのかな?
最近、日本のAI物を何冊か読んだけど、それはAIと人間の個体としての差を描くのが多い。それに比較して、この小説は、人間の社会を描いていて、その違いが面白い。
古典的《サイエンス・フィクション》。
★★★★☆
確かに面白いのだけど、同時に、物足りなさも感じた。超知性体である《エシャトン》と《フェスティバル》の正体や、男女スパイの冒険ラブロマンスなど、読み所は多いのですが、何というか、古典的《サイエンス・フィクション》のような感じがする作品です。例えば、《ハインライン》や《ディレイニー》や《ギブスン》といった先駆者たちが、20世紀という時代の中で、《21世紀的ヴィジョン》を切り拓いて行ったのに対して、この作品は、21世紀的なアイディアを盛り込みながらも、作品それ自体は、《20世紀的ヴィジョン》の中に、収まってしまったような感じです。バリントン・J・ベイリーとちょっと似ている作風なので、古典的《サイエンス・フィクション》が好きな人には楽しめると思いますが、その反面、《21世紀SF》を求めている私のような読者には、物足りなかったのも確かです。その辺が、《マイナス星一つ》ですが、作品それ自体は、良く出来ていると思います。
SFを読んだと言う満足感がある。
★★★★★
私はこの物語を、「アイアン・サンライズ」の後に読みました。
なぜって、続き物だと知らなかったから...
この本を読んでいなくても「アイアン・サンライズ」は十分に
楽しめましたが、これを読んだ後でもう一度読むと更に楽しめます。
さて、この本のタイトルのシンギュラリティには、幾つかの意味が
込められていて、なかなか洒落たタイトルだと思いました。
私はライトなSFファンで、あまり超知性、といったアイデアの源流が
どこにあるのか良く知らないのですが、コンピュータ進化
のシンギュラリティから生まれたエシャトンの描写が非常に
よくできていると思いましたし、人間原理に基づく宇宙論とか、
因果律が守られる理由とか、フェスティバルの正体とか、良く考えられて
いると感じました。
娯楽小説としても楽しく、最後の一行のひねりには、ニヤリとさせられました。
納得の一冊です。
舞台設定のほうが秀逸。
★★★★☆
突如現れたエシュロンという存在。強制的に地球人類をホワイトホールによって宇宙中に移住させた後の世界という設定や、ナノテク、量子論、ブラックホール推進、因果律兵器などの設定もおもしろい。が本作の中心は、情報生命体というべき人類の常識を超えた存在の登場で撹乱する惑星世界と、それに対応すべく出撃する宇宙艦隊、宇宙艦隊の動向を探り必要に応じて工作する秘密工作員の3つの部分からなる冒険もの。うまく組みあがってるとおもう。でもなによりも因果律破壊を禁忌とするエシュロンによって支配されるこの舞台設定が秀逸とおもう。情報生命体というべき人類の常識を超えた存在のなすことが生物学的に禁忌を犯しているようで個人的にその部分が嫌い。よって主観で減点して4点。シリーズかされているようであるがシリーズで描かれるこれからの世界がたのしみ。