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死の笑話集 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

価格: ¥2,100
カテゴリ: 新書
ブランド: 早川書房
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三位一体 ★★★★★
お馴染みダルジール・パスコー・ウィールドの聖三位一体が、それぞれに繊細な問題に突き当たる。しかし、一向に「犯罪」事件は起こらず、ヨークシャーのクリスマスから新年の季節をパートナーに気兼ねしつつ煩悶する。特にパスコーはフラニーからの延々と続く書簡に悩まされて、神経症状態でポットル先生の出番。読者は彼と共に辛抱強く手紙を読む内に怒涛のように3人の抱える問題が繋がって行き…前作と合わせて1200ページ。「生と死」が複雑に交差する。
パスコー、サイコー ★★★★★
今回のテーマは「父親」ですね。
といっても父親そのものではなくて、父親的な存在。
おなじみのパスコーとウィールドがそれぞれ関わってきた若者から
父親的存在であることを求められます。
彼らの葛藤が悲劇を呼び、涙を誘います。
大団円のラストは思わず泣いてしまいました。

今回はアンディ・ダルジール警視はどっちかというとおとなしめ。
とはいえ、例によって部下達の後ろにこっそり忍び寄っているシーンや
またぐらをボリボリ掻くシーン、黒牡牛亭でパイをほおばるシーンで、
笑わせてくれます。
前作『死者との対話』の犯人がどうなったかも明らかになります。
本当に面白かったです。ああ、次作が早く読みたいっ。