気分の正体が分かると、付き合いやすくなる。
★★★★★
気分は、起きた事に直接結びついて発生するのではなく、
心の中にある「ビリーフ」(信念というか思い込み)に
支配されているという理論だ。
心配と不安、不快感と激怒、悔しさと屈辱感、というように
似た感情を、健康的なものと、不健康なものの対比で
とらえたり、不健康な気分の元であるイラショナル・ビリーフ
(非論理的な信念)の特徴や、それの解消法などが、実例を示して
分かりやすく、また理論的に書かれている。
そのため、自分の気分を理解しやすくなるし、心理療法
(セラピー)に相当する部分が実行しやすい。
この本を読んだ後、自分自身に対して余裕が持てるようになった。
落ち込み、激怒、屈辱感、不安・・・そういう気分に、冷静な
態度で対処できるようになり、振り回されなくなった。
腕の良い「心の名医」が家の本棚にやって来てくれたみたいだ。
おそばに一冊
★★★★☆
論理療法の目的は、「不健康なまでの」落ち込みや絶望感から
「健康的な」失望や不快感などに底上げしましょうということです。
人生全てが明るい生活になるかは読み手次第です。
常識の範囲内での感情の起伏を良しとし、そこを目指します。
筆者の仰る論理療法の要は
「イラショナル・ビリーフ(非論理的な捉え方)」を
「ラショナル・ビリーフ(論理的・合理的な捉え方)」へと
徐々に自分のペースで変えていきましょう!
そのためには、凝り固まった今までの
「非論理的な捉え方」を 論破し破壊しましょう。
そのためには、多少訓練が必要ですよ、
というのが大雑把な内容です。
ひとりで実践できる方法として提示され、
「ちょっとやってみるか」と
背中を押してくれる良い本です。
今まで蓄積した自分の物事の捉え方
(およそ絶望的になる不健康な考え方)を
論破して破壊して、新たに
論理的・合理的な捉え方
(健康的な自然な感情や考え方)へ
変化させましょう。
この「論破する」行為が論理療法を
実践する上で重要なポイントです。
『今までの凝り固まった「不健康な」捉え方』を、
自ら『破壊するために「論破」していく』わけです。
ポジティブ・シンキングとは少し違いますが、
プラスに利用できるものは利用しましょう。
読んでみると、気付きを与え、頼りになることもあります。
まずは一読して、やり方を学んでみることから始められたら?
本書は、”いやな気分”を論理的に「解決」させてしまおうという本です。是非、一読してスッキリしましょう
★★★★☆
人間誰でもいやな気分にさせられた事があると思います。
それがストレスの原因になったりして、仕事やプライベートに影響することも多いのではないだろうか?人それぞれ解消の仕方は違うでしょうし、なかなか解消できなくてお困りの方も多いはずです。
本書は、そんないやな気分を論理的に「解決」させてしまおうという本です。「論理療法のすすめ」というサブタイトルがついているので、少し難しそうな感じがしますが、考え方はいたって簡単です。
なぜいやになってしまうのか、どうすればいいのかを種類別に分けて説明しています。同じように激怒してしまった時、嫉妬、失望、屈辱感などへの対応法も書いてあります。
人間は少しでもいやな事があると、どんどんネガティブになる傾向があります。しかし、その理由は自分の思い違いや考えすぎなところがある事が分かります。また、分かっているつもりでもどうにもならない時にどのように対応すればいいのか、また落ち込んでしまった時やすぐにそような状況になってしまう「癖」への対応の仕方なども説明してくれています。
人間の感情ですから、本書を読んだ瞬間にいやな気分が吹き飛ぶなんてことはないでしょうが、少しずつ自分の「癖」を直していく事が解決の糸口になると思います。
少し考え方を変えるだけで、ネガティブな人間からポジティブな人間へと変心できるかもしれません。そうなることで今までより仕事やプライベートで良い結果が出るようになるかもしれませんし、周りから大きな人間、心の広い人間と思われるようになれるかもしれません。是非、ご一読を!
セルフケアの逸品
★★★★★
気持ちの問題というのは、なかなか難しいです。
いやだなと思うヤツってのは、ほんとにイヤで、どうしてやろうかと思ってしまうほどです。
すごくストレスですね。
この本を読んで、それを少しは緩和する方向に向けられる努力ができるということに気がつきました。
論理療法はセルフケアだと思います。
やはり自己管理でできることなら、自分のためにもなるでしょうし、いい方法だと思います。
通りすがりのバイオ研究者
★★★☆☆
書かれていることは首尾一貫している。
ある特定の出来事に対して
rational beliefeに基づいて論理的に考えること。
感情と論理を分けて考えて、とにかく自分が損と思われること、
ストレスを感じることを如何に減らすことが重要か、
そういった点が論理的に書かれている。
内容が重複しているところが多々あるので、
多少うっとをしいか、筆者の言わんすることには
基本的に賛成である。