二千年を超えて変わらない、人間の潜在能力
★★★★★
二千年もの昔から変わらない、理論を超えた人間の潜在能力について知りたい人に
お勧めの一冊です。
荘老思想の根本的な考え方である「道(タオ)」に従った人の超人的な領域が
本人の言葉として語られています。
特に刀捌きの達人と泳ぎの達人の話は、その作業が現代にも通じるもので、
その達人の感覚表現には強く刺激されました。
牛をさばく場合、牛を見ることはなく精神でとらえ、精神の欲するままに刀を
走らせるそうです。武道やスポーツ、芸術の世界においても天才と言われる人々は
自然と身に着けている感覚なのだろうと感じました。
まさに二千年の時を経ても色あせない達人の境地の魅力ですね。