パニック障害を取り扱った本では最高の本
★★★★★
まず驚くのは、パニック障害という言葉さえ認知されていなかった
1997年にこの本が書かれているということ。
私は、1995年、幸いにも、パニック障害に関してはパイオニア的な医者の先生にかかったため
すぐに、パニック障害と診断され、適切な薬を処方していただけたが、
あのとき、パニック障害に疎い先生に当たっていたらとぞっとする。
この本で最も参考になるのは、第三章だろう。
炭酸、乳酸、カフェインがパニック発作を誘引することは知っていたが、
GABAがそうだとはまったく知らなかった。
コンビニでは、GABA入りのチョコレートが、ストレスにいいとして売られており、
私もよく購入していた。
それが、まったく違うとはショックだった。
この本は、いたずらにパニック障害患者をあおるものではなく、
非常に冷静に分析がなされている。
パニック障害をわずらっておられる方は、一読をおすすめする。
私は数多くのパニック障害に関する本を読んだが、
その大半は、高価で、まるで詐欺のような本であり、
レビューを書くにも値しなかったが、
この本はちがう。
脳内不安を引き起こす具体的な化学物質とそのメカニズムの解説。
★★★★☆
ヒトが感じる不安を「正常な不安」と「病的な不安」の2つにわけ、後者の「病的な不安」を引き起こす脳内物質についての本。具体的な物質名として、”ノルアドレナリン”、”セロトニン”、”GABA”、”炭酸ガス”、”乳酸”、”カフェイン”、”コレチストキニン”、”女性ホルモン”の8つの物質が、どのように「病的な不安」のトリガーになっているのかについて分かりやすく説明されている。
パニック障害で悩まされている有名人として、長嶋一茂がいるが、彼が通院している(いた)赤坂クリニックという有名な精神科・診療内科のドクターによる著書。特にカフェイン、GABA(チョコレートやガムに含まれ一時的にCMで話題に)のセクションは興味深かった。
うつ病の本は色々発売されているが、具体的な脳内物質についてここまで明示的に詳しく、なおかつ簡潔に記されているものは初めてで非常に参考になった。
健康な精神への脳科学的人生転換の第一読
★★★★★
かつて不整脈で倒れた時にこの本を偶然見つけて読みました。ストレスに曝された時の心理的、肉体的影響(ストレスの引っ越し)は経験した人なら解ると思います。『不安・恐れ=理解の欠如である。』とかつて知恵者は言いました。とは言うものの、肉体・細胞レベルでは一体何が起こっているのでしょうか。ホルモンすなわち内分泌のメカニズムを知る事は大変有用であり、これが出発点となって"生き方の転換"にまで逆算されてくるのです。今や脳科学と薬理学的アプローチなしではこの種の病を効果的に撃退する事は考えられません。啓蒙された良書です。
いいもの見つけた!
★★★★☆
通算すると17年ほど(良くなったり、再発したり)広場恐怖を伴うパニック障害に悩まされ、その都度長期の服薬期間でした。(現在も…)
脳内の何かが悪さをして、過呼吸や息苦しさ、頻脈が起こるのはわかっていましたが、その正体を知って、気が楽になりました。私に足りない物をサプリメントで補っています。
リラクゼーション法とサプリを続けてみたところ、嬉しい変化が表れました!!いつかは服薬なしで電車に乗る事も、車を運転する事も夢ではない気がします!!
こういう自信も快復への良い方向に向かうと思いますので、お悩みの方、ぜひご一読を…
不安や恐怖の原因が解る!!
★★★★★
私も人間ですので、よく不安とか恐怖に駆られたりするのです。それで、どんな仕組みになっているのだろうと思って、この本を紐(ひも)解いてみたのですよ。かなりその仕組みが解ったので、ちょっと安心しました。興味がある方は、よくよく読んでみて下さいまし。それでは。