この商品は先月購入したばかりですが、演奏が素晴らしかったですね。特に８番の「愛の誓い」は、当日中に何度も聴き直しました。実に素晴らしい、よい仕上がりです。曲が沢山ありましたので、他の曲も数回は聴きました。指揮者とおっしゃるでしょうか、マントヴァーニ様が実に真面目な方で、ああいう演奏家の方はなかなかいらっしゃいません。マントヴァーニ様、実に見事な演奏をされる方に巡り合いました。今後も新曲が出ましたら、ためらわずに購入致します。残念にも今はいらっしゃらない由ですが、曲を通じてまたマントヴァーニ様と「心の会話」でもできましたら、この上ない幸甚に存じます。今回は誠に有難うございました。2010年６月28日　記す

以前、通常ＣＤとしてリリースされたベスト盤のＳＨＭーＣＤ化。
前回の通常盤では、マントヴァーニの名演奏のひとつとされる「グリーンスリーブス」が、マントヴァーニ亡き後の名前ばかりの楽団による演奏にすり替わっていた。それは、往年のマントヴァーニを聴いた人なら「おや、これは何だ！？」とすぐに気づくほどの拙劣な演奏なのだ。
このＳＨＭーＣＤでは、ユニバーサル・ミュージックが所有するデッカ音源のオリジナル「グリーンスリーブス」に差し替えられたと思っていたが、聴いてみて仰天、全く以前のままだったのである。
２度続けて、マントヴァーニの演奏ではない音源を堂々と採用するとは、全く信じられないことだ。もし、これが食品だったら、今頃「産地偽装」だとして大騒ぎになるだろう。前回、「産地偽装」にいち早く気づいたファンが訂正を申し入れたという事実があるのに、ユニバーサル・ミュージックは再び同じ過ちを繰り返したことになる。

このＣＤには上記のような問題があるので、ＳＨＭーＣＤになったメリットも完全に相殺されてしまった印象だ。実際、ＳＨＭと謳われるほどの音質ではなく、以前の２４ビットの方がいい音だったかも知れないと思う程度だ。
ＳＨＭになったからという理由でこのＣＤを買うのは止めた方がよさそうだ。「グリーンスリーブス」を聴けば、「百聞は一聴に如かず」であることが分かるだろう。