これは安い!
★★★★★
永遠の13歳、CJ Michalski の比較的初期の短編集。短編とはいっても2,30ページはあるし、単行本になっている話も載っています。全部で500ページで、何より男の子のかわいさをガッチリ掴んだ表紙とほぼ変わらないクオリティの絵が続くので飽きません。
収録話は「瞳は海の色」前編→後編→描き下ろし→描き下ろし、「愛LOVE湯〜」、「First Dream」、「Taste of Love 〜愛の味〜」→「Love Cook」、「地図にない島」→「二人の楽園」、「ステキな山男」、「心の鍵を見つけて」→描き下ろし、「ショタリーマン」1→2、あとがき描き下ろし に加え、作者の少年に燃やす熱い想いを描いたショートエッセイも収録されています。
ストーリーは、2,3話を除いては、基本的に現実とは馴染みの薄い場所で、王族やお金持ち、年上など力のあるイケメンが無垢で可愛い男の子に惚れて体を奪い、じきに心も通じ合うという夢見がちな流れが鉄板ですし、話によって人物の雰囲気もそれほど変わりません。 しかし家柄や伝統、社会、病苦の中で純粋に恋をして、相手を思いやって煩う素朴で優しい男子たちの心には共感させられますし、話の展開も素人のものではありません。
短編集1よりも少し大人でやや現実の鬱味がかった短編集2は、読み終わってひょっとすると気が軽くなっているかも知れません。
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