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わたしの娘を100ウォンで売ります

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 晩聲社
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タイトルに期待しないように ★★★☆☆
タイトルのみでこの本の内容を類推しないほうがいいでしょう。
扱われているのは北朝鮮の人々の極貧の生活と政府からの虐げによる
苦痛の叫び声全般で、タイトルの詩は約70の詩の内の一つに過ぎません。

外国語の詩なので仕方ありませんが文学的表現という観点からみると
稚拙な感があるのは否めず、いまいち感情移入しきれないのが残念です。
それでも北朝鮮の一般の人の現状を想い知るにはとても貴重な資料だと思います。
破壊力のある一冊 ★★★★★
 本書は「死にゆく子の前で文学は有効か」という問いに、一つの明確な答えを提示している。現在まで、北朝鮮の政治体制が異常であり、その国民が困窮を極めているという事実を糾弾した本は、数知れない。読もうと思えばいくらでも情報が手にはいる。
 だが、私たちは読もうとしない。私たちは知ろうともしない。だって他人事だもの。それが私たちの現実だ。国交もない隣の国の、しかも拉致問題で迷惑をかけられている北朝鮮のことなんて、考えるのもイヤだ。そんなところが一般的な私たちのスタンスだ。
 「わたしの娘を…」という一編の詩は、そんな私の襟元をつかんでぐいっと引き寄せた。逃げることが出来ない。凄い破壊力を持った言葉の数々だった。この詩を読んだ後、北朝鮮についての長い解説をじっくりと読んだ。詩を読んだ後では、読まざるを得ない。
 言葉の力・文学の底力を感じさせる、衝撃の詩集である。
世界で一番悲しい詩集。 ★★★★★
今目の前にある飲み物を、今目の前にある食べ物を考えて見つめてしまう1冊です。
読んでいると、これが本当に現実なのかと呆然とする自分がいました。
一つ一つの詩をただ、黙々と読んでいくことしかできませんでした。
この作者は、本当は別の国に生まれていたら、もっと自由にその才能を発揮することが
できたかもしれません。自分の国にいた時は生きるために政治の詩を詠み、脱北してからは
自分の国のために悲しい詩を伝えていくことを選んだのですから。
タイトルの「わたしの娘を-」も心打たれる詩ですが、個人的には「孝行娘」「鉄鋼」
「死刑囚」などが衝撃的でした。一つ一つの詩が、色んなことを教えてくれると思います。
古い考えかもしれませんが、過剰に親にたかって物を欲しがる子供、子供を甘やかしている親に、一度見て欲しい詩集です。
電車で読んではいけません ★★★★★
NHKの9時のニュース番組で、この詩人のインタービューを見て、この本を購入しました。
通勤の電車の中で読み始めたら、涙が出て、止まらなくなりました。詩人が、ニュースのなかで300万人の餓死は虐殺だと言っていましたが、独裁政権下のこの惨状は、この詩を読むとストレートに伝わってきて、身につまされます。なにかできることはないかとさえ思いました。いい大人が泣いているのでじろじろみられ、続きは家で読みました。
命の価値 ★★★★★
韓国のネット社会を騒がせていたこの書には、出版前から大変興味がありました。
300万人もの国民が餓死するという国家の一大事に平然としていられる首領。
なんともいいようのない慟哭を垣間見てしまったような気がしてなりません。
何も苦労することのないこの国で生まれ育った自分にとって、この国の実情を目の当たりにしたようで、涙が出てきました。