B.ハンフリー(fl)の'71年〜'75年におけるBlueNoteでの作品群、特にマイゼルBros.プロデュースによる名作"Black And Blues"('73年作)の続編として製作された本作('74年作)では、前作におけるレア・グルーヴ度は少し抑えられ、声(コーラスや歌)に対する比重が若干増しているように思えます。
#[1]、[3]などの感触は従来のグルーヴィーさを残しています。
それがB.ハンフリー自身の意思なのか否かは知る由もありませんが、"Black And Blues"と本作を直接比較すると、大半の方は前者に軍配を上げるのではないかと思います。
とは言え、芸の広がり・作品としての(あまり大きくはないですが)漸進性といった面では評価されるべきかとも思います。こじんまりまとめられた[8]も悪くありません。
H.メイソン(ds)、C.レイニー(b)などが参加。