インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ふたつめの月 (文春文庫)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
ミステリよりもこの手の話の方が得意なのかも ★★★☆☆
『賢者はベンチで思索する』の続編となる短編集。例によって、主人公の周囲に巻き起こる日常の謎を、これまた謎の安楽椅子(?)探偵が解く。

・・・と書いたものの、実は解かなければいけない謎は、きわめて個人的(主人公にとって)な感じ。日常に起きるけれど一度気になってしまうととても不思議で、説明がつくととてもすっきりする、だけど別に誰がどう助かるわけでもない、みたいな、いわゆる北村薫的に描かれる「日常の謎」とはちょっと路線が違う感じになっているのだ。

これはこれで一つの分野なのかもしれません。これの描写のメインは、日常の謎、ではなく、日常、です。でもまあ、何だかんだ言っても、読んでいて楽しいことは間違いないです。前作もなかなか読ませる文章になっていたし、作者は、ミステリよりもこの手の話の方が得意なのかもです。
やっぱりおもしろかった ★★★★☆
『賢者はベンチで思索する』の続編でいろんな事が主人公の周りで起こります。職場で社員に抜擢されたのに突然リストラの対象になってしまい首になったはずなのに、なぜか辞めたのは自分ひとりだけ。それも自分から退職したようになっていて上司も怒っていると言うのがわかります.....?恋人と思っていた人は外国へ行ってしまうし。底辺の話ではまたまた謎の多い老人が謎の行動をしているのですが、前話では男の子を救う為だった訳ですが、同じように私利私欲での行動ではないと言うのが最後で分かります。主人公も偶然にも自分がやりたいことの光が見えたような話の終わり方になっていて続編を早く読みたい気持ちにさせられました。