なんだかんだ言ってみても、新譜が出たというだけで星5つ
★★★★★
もともとどこまで真剣に、あるいはどこから遊びかわからない作品や活動をしてきた3人なので、今更驚きはしないし、それ自体をこちらも楽しんでいるところがあるので、こうして新譜が出ればそれだけで星5つです。
KIRINラガーのCMを見た時はただただ感激し、NHK特番では「話より音だろ」と思いながら見ていましたが、こうして音だけを楽しむとことができるのは何よりです。
やっていることは同じようでも、そこに最新技術や経験が含まれているようで、やはり「今」の3人がここにいます。もうYMOだろうが、HASだろうが、HASYMOだろうが、細野だろうが、教授だろうが、名義は何でもよく、この音を楽しみたい。
「キュー」への「レスポンス」=「レスキュー」というダジャレ
★★★★☆
「レスキュー」というタイトル、そして歌詞に触れたとき、「かつての『Cue』へのレスポンスという意味なんじゃ
ないだろうか(Response-Cue)」などとひとり思ったが、おそらく方向の間違った深読みなのだろう。
しかし単なるダジャレにしても、「心に光を取り戻せ/僕は君の味方だ/進化か退化か/なぜ正しくあろうとしない?」
という歌詞は、「Cue」で「きっかけをくれ/チャンスはいたるところにある/混沌はもう嫌だ/この袋小路から放たれたい」と
歌ったかつての自分たちへのはなむけと考えられなくもない。(あくまでも、なくもないだけでやっぱりこれはただのダジャレなんだけど)
音楽のほうは、丸みを帯びた優しい音(それが面白くない、という意見にも同意する)、上記の歌詞をおだやかに
繰り返す細野さんの相変わらず渋くも暖かなボーカル、ときおり響くウィスパー・ボイスが美しい、心地よい退屈さに
満ちている。どうしてもアルバムを期待したい。そのときはこういう曲のあいまあいまに、ライブで見せたガリガリした
ノイズに縁取られた「Riot In Lagos」みたいなとげとげしい曲も入れてほしいなあ。
いいんじゃないの?
★★★★★
ライディーンは、どんなに良いアレンジが出来上がったとしても79年版を超えることはないと思われますが、新曲のほうは、いまだにわくわくさせてくれるリズム、メロディーがあり、まさに今のYMOな感じ。僕も小学生だったのに、いまはおじさんになってますが、彼らみたいにいつまでもフレッシュな気持ちをもっていたいです。
細野さんの新譜もそうでしたけど、やっぱいつまでもかっこいいなー、と思わせてくれます。
過去回帰に美ありや?
★★★☆☆
細野さんのVoiceが聴きたいがため、このSingleを買いましたが、やはり細野さんの声には
あの独特のToneで安心感が有り癒されます。ただ反論承知で書くと、この"Rescue"って、
YMO名義以外で教授が出した"Front Line"の時を隔てたAnswer songの様な気がしました。
個人的にSketch Showで見せ始めたYMOの次世代の音楽より一歩下がった音使いに感じ、
少し残念です。でも思うのは我々リスナーの側にも悪い所が有るとは思うのです。皆さん、
もうYMOの面影を引きずるのはやめませんか?サービス精神旺盛な方たちですのでこういう
Singleを出したと思うのです。
Artistとして細野さんも高橋さんも教授も、来るべき次の音楽の扉を開ける力量をお持ちの
御三方、いつも注視(注聴?)していますが、もう過去回帰はこれで終わりの願いを込め、
今回、星は3つとしました。
悪くはない
★★★★☆
端的に評価すると、いい意味でYMO自身と機材のテクニックの進歩を感じることができ、悪い意味(いい意味でもあるが)何も変わらない。と言うことです。
YMOリアル世代からみればうれしくもあり悲しくもあるわけです。