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アラベスク

価格: ¥2,548
カテゴリ: CD
ブランド: EMIミュージック・ジャパン
Amazon.co.jpで確認
   女優出身の歌手ジェーン・バーキンが、かつての恋人であり師でもあったセルジュ・ゲーンズブールの作品を再び取り上げた『Arabesque』。1996年の『Versions Jane』に続くアルバムだ。今回はパリでのライヴ録音で、北アフリカのバンドによるアルジェリア風、あるいはジプシー風のアレンジがほどこされている。震えるようなヴァイオリン、細かくリズムを刻むパーカッションを多用したスタイルは、ゲーンズブールの描き出す情熱的なきずなや愛の機微にエキゾチックな彩りを添える。バーキン(Moumenの複雑で力強い歌声に導かれるように登場することもある)は、技術的には最高ランクの歌手ではないが、楽曲から意味と情感を懸命になって引き出す。それが冗舌すぎることもあるゲーンズブールのフレージングに重みを与えることになるのだ。

   本作は変化に富んでもいる。「Amours Des Feintes」は、うねるようなピアノがジャック・ブレルを連想させるし、「Baby Alone in Babylone」はキュートなクルト・ワイルといったところ。「Close to the River」は20歳で事故死したバーキンの甥(おい)が書いた詩。最後の「La Javanaise」は感動的なア・カペラだ。そういえば、ゲーンズブールは「Je T'Aime…Moi Non Plus」をもともとブリジット・バルドーと録音していたのだが、夫がこの曲を聴いたら卒倒するのではとバルドーが判断したため、バーキンが呼ばれたのだった。もしバルドーがそれほど夫想いでなければ、味わい深く感動的な『Arabesque』は生まれていなかったというわけだ。(Dominic Wills, Amazon.co.uk)