現状と将来の方向を示唆する良書
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有名なブログ「食い倒れ日記」の著者が書いたトレーサビリティの本。こちらが本業であろうが、食い倒れ日記と同様、地を歩いて肌で感じた現場の状況を忠実にまとめている。学者の理論に偏らず、あくまで現実を直視しながら、導入は何故すすまないか、今後どうあるべきかを、分かり易く解説しており、将来の農業への展望まで導いている。
おそらく、ここまで忠実にトレーサビリティをルポした書物は無いであろう。農産物流通・ITコンサルタントならではの鋭い見識と食に対する愛情が感じられる本である。