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インテリジェンス入門―利益を実現する知識の創造

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 慶應義塾大学出版会
Amazon.co.jpで確認
頭が良い人のひみつ ★★★★★
感想

今の私に取って非常にありがたい一冊だ。
情報の扱い方なんて教わりもしないし、ましてや考えた事すらなかった。

だが、よく考えて思い出すと、先手を打てる情報は確実にあったし、被害を防ぐ情報もあった。
なぜ、私はそれを感じ取れなかったのか?掴めなかったのか?
と後悔する事が多々掘り返される。

あのときの私は何が足りないのか?
何をすれば良かったのか?どう分析すれば良かったのか?
またなにを発信すればいいのか?

これらの答えを導く「ヒント」を子の一冊から得られるだろう
あくまでもヒントである。答えはそこから導いていくしかないからだ

必死に読む事をお勧めする。
この一冊がすんなり理解できる人は、恐らく凄まじい知力を持った人であろう。
恥ずかしいながら、私は五回読んで、概要は理解できてきた所だ。本質はまだまだ理解しきれていない。

だが、一つはっきりと解った事がある。
頭がいいとは、情報の扱い方がうまい。という事だ
「初めにリクワイヤメントありき」、そして「最後はカスタマの利益ありき」 ★★★★☆
本書でのインテリジェンスの定義は:
・インテリジェンスとは、インフォーメーションから生産される
・生産の工程は、インフォーメーションの収集、加工、統合・分析・評価・解釈からなる
・インテリジェンスとは、判断・行動するために必要な知識である。

そして、インテリジェンスの要求から提供までのライフサイクルを説明しつつ、そこに隠れる問題への解決方法を示唆している。
インテリジェンス活動の全体を理解する入門書として適切である。


本書で強調することは情報要求元は、「まず自らの利益をしっかり自覚うする」ことだ。これがないと、
インテリジェンスは想像もできなければ活用もできない。

別の面ではIT産業のSEが行う顧客との要件開発での問題に似ており、参考になる面が多い。 SEへお勧めできる本である
インテリジェンス理論の格好の入門書 ★★★★☆
 ここ数年、我が国ではインテリジェンス関連の書籍がそれこそ雨後の筍のように増えてきたが、そのほとんどが実務経験者によって著されたものであり、体験談をベースにしたものが多い。本書の筆者も実務経験者だが、本書が類書と一線を画しているのが、類書にありがちな体験談を完全に排除し、インテリジェンスの理論に焦点を当てた点である。欧米ではインテリジェンス理論が発達していて、筆者はそれを見事に咀嚼し、平易な言葉で説明することに成功している。現時点で、日本語で読みうる最高のインテリジェンスの理論書と言えるのではないだろうか。華麗な体験談を期待して本書を手に取ってしまうと失望してしまうだろうが、我が国におけるインテリジェンス研究の土台を作ったという点で、本書の意義は大きい。
初めにリクワイアメントありき ★★★★★
 日本では外交で後手にまわる度に、
「情報機関が無いから必要な情報が集まらない」と言われる。
しかしでは情報機関が在れば魔法のように確信情報(ハードインテリジェンス)が集まってくるかというと、そうではない。
 それは幻想だ。著者が力説するように「初めにリクワイアメントありき」なのだ。
 優秀なスパイを世界に配置したところで、
政策判断者の戦略に基づいたリクワイアメント無しには、
情報は集まってこない。
 席に座っているだけでは料理は運ばれて来ないのだ。
つまり政治家にはオーダーする能力が問われているのである。
 何れにしろインテリジェンスの定義からサイクルまで言及した、
日本で唯一と言っていい位冷静なテキストになっている。
*注:サブタイトルからすると企業向けのように思われるが、
内容は、今後、情報統括庁設立に携わる公務員に最適な著作と確信する。
「インテリジェンス・サイクル」っていう考え方がわかる! ★★★☆☆
何か一大事が起こるたび、日本は危機管理体制がなっていない、米CIAのような情報統括組織がないからダメなんだ、と言う人たちがいる。
--でも、日本がアメリカをそっくり真似してそれですべてうまくいくの? どうしたらちゃんと機能する組織ができるの?--
そんな疑問にこの本は答のヒントをくれるのでは。

私たちには一般的に馴染みのない考え方を図も用いてわかりやすく説明しようとしているためか、少々冗長に感じるところもあるものの、根底に流れる考え方は一緒で、あとは応用編の説明といったところでしょうか。
それにしても米ではCIA等のインテリジェンス・サイクルの考え方が既にビジネス界に取り入れられているのは驚き!