視点は、近くに住んでいる姉妹に憧れを抱いている同級生の男。家の周りをぐるぐる周りつつ、双眼鏡で覗き、棒で突っつき、ポケットの中の物を投げてみるけど決して入ってみようとしない。(これは例えですが)
この本の裏には、『甘美で残酷な~』と紹介文が載っているのだけど、鬱になった厳格な両親に引き摺られて、だけどそんな親を残して垢と埃にまみれて歪みながら自殺していくことがそんなに『甘美』なのかな?
自分に読み取る感性がないのかも知れないと思った作品。