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ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (ハヤカワepi文庫)

価格: ¥735
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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少年のための小説 ★★★★★
映画にやられて、原作があると知り慌てて読みました。
映画を見ている方であれば、映画がこの原作にかなり忠実に作られていることがわかると思います。
同時に、映画で語られなかった部分を求めているのであれば、そのような部分はほとんどないので
期待はずれかも。

映画でも感じましたが、これは五人姉妹がつぎつぎと自殺したという事実をドキュメンタリー風に
したものなどではなく、そこにノスタルジーすら感じている中年男性の回顧録のようなものです。
映画では監督が女性であったために、女性向けになっている部分も結構ありましたが、基本的にこの
小説に共感できるのは男性だろうし、あくまで対象となる読者は男性だと感じます。


明けない夜を目撃した信者の耽美な回想録 ★★★★★
大抵の人は大人になる過程でだんだん外の世界と上手くやっていくために狡猾になっていくものです。上手くやっていくために、そこからはみ出すモノを見ないフリして先を急いだり、思い出の宝箱の中にしまって、時々眺めることにしてしまったり……そうやって大人ってものになる気がします。

あの頃の「それ」を忘れ「たくない」人、けれどもはや自分の宝箱の中からは当時の強烈な甘酸っぱい香りはしてこない……そんな方にはおススメです。

うーん、山手線でよく汚れたぬいぐるみをたくさん通学のバッグにぶら下げてげらげら笑ってる女の子を見る時のあの気分。何でそんな汚れたやつをぶら下げてる……と大人は思うけど、彼女たちにはそんなのカンケーないの。あ、自分にもあったなーと微笑ましく思うけど、実は男の子にもそういうのあるんだなって。そういう気分に満ちた作品。
ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 ★★★☆☆
記録映画を見ているかのような不思議な雰囲気の本だった。
切ないです ★★★★★
思春期に揺れ動く少女達の、不思議な行動。そして少年達や周りの大人達の触れあい。
一つの家族、という第三者がそうそう介入できない世界の黒く深い歪みが露わになっているような気がしました。
なんだかなぁ・・・という後味。 ★★★☆☆
時に・・・大人に助力を求めない事によって、
結局のところ、なんとも後味の悪いもやもやを残す内容ってありますよね。
むしろそれをしちゃったら話は広がらない。
ハッピーエンドになっちゃうかもしれないし?というもの。

視点は、近くに住んでいる姉妹に憧れを抱いている同級生の男。
家の周りをぐるぐる周りつつ、
双眼鏡で覗き、棒で突っつき、ポケットの中の物を投げてみるけど
決して入ってみようとしない。(これは例えですが)

この本の裏には、『甘美で残酷な~』と紹介文が載っているのだけど、
鬱になった厳格な両親に引き摺られて、だけどそんな親を残して
垢と埃にまみれて歪みながら自殺していくことがそんなに『甘美』なのかな?

自分に読み取る感性がないのかも知れないと思った作品。