この第２巻では大きな特徴は響子さんの両親が登場することだろう。
自分の娘が反対を押し切って結婚したものの、半年で夫を亡くし若き未亡人となった。世の親はこういうときに何を考えるだろうか？やはり娘の幸せのためには早く新しい人生を歩き出してほしいと考えるだろう。響子さんの母親は少し強引だが娘の幸せを願って行動し、父親の方は自分の娘と別れるのがいやで、できれば一生そばに置いておきたいという、わがままではあるが共感できる考えを持っている。
本当にあってもおかしくないようなこのような設定が、読む側の共感を誘うのだと思う。

さて、第２巻でも響子さんと五代、三鷹の三角関係(こずえも含めると四角関係)は一進一退でやきもきさせられる。それでも一つ屋根の下に住んでいるというのは、いろいろな出来事を通して相手を理解することにつながっていくのだと思う。今は結末を知っているので響子さんと五代の二人を安心してみていられるが、スピリッツ連載当時は次号の発売までイライラさせられたものだ。

高橋留美子の作品はドタバタギャク(らんま1/2/うる星やつら!)/アクション(犬夜叉)系 が代表ですが、めぞん一刻はハートウォーミング系で地味な作品だと思います。
しかし、作品にその地味さが実はいい味を出しています。これでドタバタギャグ系だったらめぞん一刻のおもしろさはブチ壊しだったでしょうか?
一時、ドラマ化されたことがありますが、ドラマの方は見ておらずどんな感じかは分かりませんが、原作の方がおもしろいと思います。

　この作品は、小学館が発行している『ビッ
グコミックスピリッツ』で連載された伝説の
ラブコメディーです。一刻館というアパート
を舞台に繰り広げられるドラマは、読者に感
動と笑いを与えてくれます。
　この第２巻では、大学祭の人形劇の話やク
リスマスの話、スケートの話、猫騒動の話、
管理人さんの引退騒動など盛り沢山の内容に
なっています。
　この作品のおすすめは、スケートの話です。
意外性のあるストーリー展開に思わず笑って
しまう話です。

めぞん一刻ワイド版の第２巻では、響子さんの両親、五代君のガールフレンドのこずえちゃんの両親が登場し、さらに話が広がって（ややこしく、面白くなって）いきます。いずれも期待を裏切らない個性派ぞろい。もちろん、一刻館の住人ほどではありませんが・・・。

浪人がゆえに、酒に酔ってしか愛を告白できない五代くん。
管理人の響子さんは、気分転換にテニスを始める。
そこのコーチが、いい男＋金持ち＋健康体の三鷹さん。
早速、響子さんにアタックしてくる。
何のとりえもない五代君、どうやって対抗するか？