美しく明るく伸びやかな声
★★★★★
クリスチャン・ポップ・アーティスト、Meredith Andrewsさんのデビューアルバム。
(※米国ではこのジャンル、通常、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)と呼ばれています。)
彼女の明るく伸びやかな声がとても映えています。
また、ポップでキャッチーな曲が多いのも特徴です。
1,2,4,5,8など。私の中では捨て曲なしです。
1,3は米でシングル化され、BillboardのChristian Adult Contemporaryのチャートにランクイン。
それぞれ最高位16位、最高位21位を記録しています(2009/3/13現在)。
なお、イコライジングの点ですが、確かに強いところがありますが、
クリスチャン・ミュージックではこのようなことは多いように思われます。
(少なくとも私が聴いてきた範囲ではそうです。)
おそらく、宗教的な歌のためか、より意識して透明感を表そうとして
そのようなことが行われているように思われます。
他には例えば、Rush of Fools, Tenth Avenue North, Michelle Tumesさんなどが挙げられます。
彼女のアルバムですが、2008年デビューのクリスチャン系アーティストの女性ソロの中では、
最も美しいアルバムのうちの1つのように思われます。
ぜひ聴いて、癒されてみてください。
招待(invitation)されてみました、デビュー作としてはまずまずかと・・
★★★★☆
コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックなるジャンルがあることを、このアルバムをきっかけに知りました。
多くはナッシュビルが中心であり、本作も録音、ミックスはここで行われています。
そもそも、ワーナーグループである発売元のWorld Entertainmentは、ゴスペルやクリスチャン音楽が得意なのだそうです。
神への信仰や人生についてのテーマが多いとはいえ、このアルバム、
音楽そのものはとてもポップで親しみやすく、歌詞は平易な英語で書かれています。
楽しく聞き流すもよし、歌詞を読み込んで聴くもよし、というところでしょうか。
楽曲として気に入ったのは、入りのBラインが耳に残る2、メロディーラインが良い3、4、5、8、
そして歌詞がクリスチャン・ポップの本領を発揮する10、11です。
とは言っても、説教くさいということはなく、彼女の優しい声質や、
6歳から歌い始めたという“ベテラン”らしくのびやかさも穏やかさも上手く表現できる技量によって、
自然に音楽に入っていけることは確かです。
ただ、個人的には不満も多い。楽曲のオリジナリティにもう一歩の感があること、
どの楽器もイコライジングがきつめで音そのものの魅力が薄まっている、
その上ミキサーの腕が悪いのか音像がごちゃごちゃして平板な印象を受けること、などなど。
いまどき、CDで売ろうというなら、もう少し音作りはなんとかしてほしいものです。
正直に言えば、★3.5なので四捨五入して4ってところですかね・・・。