今回この全集は、古い文章を一新(しかし品格はそのまま残ってます)し、読みやすくなったと共に、注釈も丁寧で当時の様子もよく分かります。解説も読み応え十分。子供の頃夢中になった方がもう1度手にし、ふたたびシャーロック・ホームズの魅力を再確認できる(私がそうでした)、そんな全集です。
この『四つのサイン』は、ホームズが薬物に手を染めている場面から始まる。
初めて、シャーロック・ホームズを読みました。
これまで私の読む本といえば、医学・化学に関する技術論文くらいなものでした。小説を読むのは時間の無駄とさえ思っていました。
その私が、とあるきっかけでこの本を手にしました。
ショックです。
今まで、自分はなんと偏見に満ちた人間であったか。
小説とはいえ、こんなに科学的かつ論理的に検証するとは・・・
(100年以上前の技術がこんなに進んでいたとは!!)
それもそのはず。
著者であるアーサー・コナンドイルは、
もと、私と同業の医者だったのですね。
すっかり、虜になってしまいました。
的を得た訳と、時代背景が手にとるように分かる解説が満載のこのシリーズ。
また購入します!!