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この血の果てに (幻冬舎ルチル文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎コミックス
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本当は苦手な近親物なのですが…。 ★★★★☆
本当は個人的には近親物は苦手なのですが…。何故かこの話は嫌な感じを抱かなかったですね。多分、扱われ方が違っていたからだと思います。多くのBL作品では周知の事実を前提に、尚且つどちらかと言うと強姦まがいに―と言うパターンが余りにも多く描かれていることが多いので…。でも普通の人間なら苦悩するのは当たり前ですよね。しかし殆どの作品では、そんな人間的な当たり前の苦悩すら無視して物語が進められていくのです。だから違和感が拭えなかったのかも知れません。しかしこの作品では、蒼はトラウマになるほどの苦悩や後悔を抱いています。それが如何にも、物語の中に自然な人の心の在り方として存在していると言うことで、インモラルの中のモラルを漂わせている。何か或意味ホッとさせられます。やはり物語と云えども、心理描写に無理や不自然が感じられると、どことなく白けるものですよね。だからこの作品には心理的に同調出来るのでしょう。葉月にしてみれば、初めて逢った蒼を父と思えないのは無理からぬこと。お互いの立場を知らぬ間に愛し合ってしまった父子が選んだ道は、例えば地獄に堕ちる道かも知れませんが、二人で堕ちるならそれもまた一興なのかも知れません…。私にはこの二人の愛は、哀しくは思えても厭う気持ちは抱けまへんでした。どちらにしても子供は成すことが出来ないのだから、多分、この二人で呪われた血(?)は絶えるのでしょう…。せめて、心の中でだけでも応援してあげたい思いに駆られます。 しかし奈良千春さんのイラストはやはり魅力的ですね。イラストによって、その作品の雰囲気ってガラッと変わってしまうから、作家さんも結構大変かも…って感じることが多いです。その点奈良さんのイラストは絶品でしょう。上手い方です。(時々画の雰囲気が変わるようですが…。)
やってはいけないことだけど萌えました ★★★★★
だったら、一緒に地獄に堕ちるか。
この帯に心惹かれたことと、奈良さんのイラストでついふらふらと手に取りました。
月上さんの本は可愛い受が主流で、シリアスとは聞いていたもののどうせなんちゃって
シリアスだろうと軽く読み飛ばすつもりでした。
でも今回はいい意味で予想を裏切られましたよ。
この人こんな作品も書けたのですね。もっと早くこの路線でやってればよかったのに。
はっきり言って激萌えでした。
タイトルなどで二人の関係がなんとなくわかってしまうのは、地雷避けかな。
私は思いきり萌えツボ設定だったので、わかってて買ったのですが、確かに駄目な人
には駄目だと思います。
でも、近親ものでもどんとこいという人にはお薦めです。
月上さんの話に奈良さんのイラストなんてミスマッチだと思っていたのに、実際はすごく
イメージぴったりで、読後にはこの作品には奈良さんのイラストしかないと確信しました。
誰に対しても執着せず愛情も抱けなくなっていた蒼が、ようやく手に入れた葉月との幸せな
生活が葉月の出生の秘密によって崩れていくのが胸に痛かったです。
突然突き放された葉月の打ちのめされた姿も可哀相でしたが、最後自分から蒼に向かっていき
諦めないと言い切ったのは潔くて好きでした。
この二人の未来は決して明るくないのでしょうが、どこまでも二人で手を繋いで堕ちていって
ほしいと願ってしまうラストでした。


エロもよかったし、暗い中にも甘いムードもあって、今一番のお気に入りの本です。
月上さんには学園物ではなく、こんな感じの本をたくさん出してほしいです。
軽い感じのものは苦手なので。




すぐに展開が読めてしまう ★★★☆☆
表紙に惹かれて買いました。
個人的にああいうドロドロした物はスキなのですが、
最初の方から蒼と葉月の関係が何とな〜く分かってしまったので残念でした。
もうちょっと捻って書いてくれたら良かったのになぁと思いました。
設定的には悪くないと思うので。
下手すれば、最初の方の文章と表紙裏の解説で全体のネタバレになってしまうと思います。
うーん。
攻視点がもう少しあれば… ★★★☆☆
奈良さんの絵に惹かれて購入。いつもながらに美しいですね。大人の色気が滲み出て、作品に花を添えてます。

血縁、執着、どこか屈折した愛の形がOKの人には楽しめると思います。

作中、蒼(攻)が葉月(受)から離れようとする場面があります。葉月が欲しいけれど、抱けない。葉月に欲情しながらも、他の人間を抱く。それは二人の秘密に関係していて―。

この時攻め視点(葉月に対する蒼の、欲っしていながらも遠ざける事しかてきない狂おしい迄の思い等)の心情描写があればもっと魅力的だったのにな、という事で★三つです。

個人的には今後の二人の関係が気になるところ。いい作品と思います。欲を言えばもう少し捻りがあってもよかったかな〜
題名やあらすじから… ★★★★☆
結末が題名やあらすじから想像出来てしまい、その通りになってしまうのでチョット残念でした…
でも、狂った血の意味にはそれもあったのか〜…と、想像したよりも一歩突っ込まれて書かれていたので、そこはよかったと思いました。
私は奈良さんの絵が好きなので、奈良さんが挿絵を描く本は読むのですが、絵がいい感じ出してました☆濡れ場はもちろん素敵なのですが、食事をするためホテルのロビーで待ち合わせをした場面が私的にはハマりました(^-^)