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大気の海―なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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自然への畏敬 ★★★★☆
大気の仕組み・役割と、それを人並みはずれた情熱や努力で解明してきた科学者たちに感動しました。天高く遠い空の果てで守ってくれる大気に思いをはせ、何気なく呼吸している空気の絶妙なバランスにも自然への畏敬を感じ、人間はこの偉大な自然に感謝し大事にしなければと強く思いました。若い人たちにぜひ読んでほしいと思います。
大気に関わる科学者の列伝 ★★★★☆
気圧、酸素、二酸化炭素、貿易風・偏西風・オゾン層・電離層・ヴァンアレン帯の発見の物語。二酸化炭素温暖化効果を発見したティンダル、フェレル循環のフェレルについては特に興味深かった。ハドレー循環のハドレーについては知っていたが、フェレルの伝記についてははじめて目にした。
図が少ないのが残念。
余計な脱線が面白くない ★★★☆☆
普段意識していない我々を取り巻く大気が
いかに認識され,解明されてきたかを紹介してくれる
目に見えないほど深〜い内容.

昔の人たちが,空気を認識できなかった話から始まる.
なんといっても,まわりに気体があることを最初に気付いた科学者たちはすごい.
途中,マルコーニの電信の話などをからめて
最終的にはぼくらのかなた頭上にあるヴァン・アレン帯の話まで出てくる.
無名に近いがとっても優秀な科学者ウィリアム・フェレルの話などは,
読む価値ありだ.

残念な点は,楽しいはずの科学者の逸話がいまいち面白くないうえに多いこと.
面白くないから多いと感じるのかもしれない.
そこで紙面を無駄遣いしているせいか,科学的な説明が不足している気がする.
原著がどうなのかしらないが,
図をもっと有効に使って素人読者に配慮してほしい.