リターンズが楽しみ!
★★★★★
亀の歩みの二人がとっても楽しかったです。笑った。きゅんとした。ほろりとした。萌えた。あ〜面白かった!
リアルタイムで読んでた人はじれじれしただろうなと思うのですが、こんなBLもイイですよ。
雑誌のほうで続編を読んだので、そちらが早く文庫になりますように……と祈りつつ、再読して待ってます。
オススメ!
や、やりきれない!
★★★★☆
今回3巻が出てまとめ買いし、一気に読み進めました。
派手に笑えるわけではないけれどついついニヤッと顔が笑ってしまう感じで、月村さんってこんな感じの話しも書けたんだなぁと思いました。
しかし最後まで読み終わったあと最初に出た言葉は「えぇー…」
けっして内容が悪いとかではありません、むしろ寝る事も忘れるほどすごく面白い。
いやでもこれは…一気読みした私でさえこんな気分になるのだから最初から地道に一巻ずつ追いかけてきた人はほんとにやりきれないだろうなぁ…
なので☆は四つで。
とはいえ秋霖高校第二寮、本当にオススメです。
たまにはこんなやりきれない気持ちになるのもよいですよ(笑)
焦らされて幾年月
★★★★☆
唯我独尊・波田野、奇天烈・藤井シスターズ、アロハ監守・石田先生。
彼らに振り回されつつ最近じゃそんな生活にちょっと幸せを感じていたりする、おさんどんな主人公・聡。
そんな第二寮面々の可笑しなやり取りと、肝心の波田野と聡の恋の行方を書いた最終巻。
面白かったが、数年間に渡り焦らされ続けたこの行き場の無い思いはどこへ行けばいいのでしょうか。
★が一つ少ないのは、ええ、一読者の足掻きですとも(苦笑)。
それでも本巻P231〜234にかけての波田野セリフと、最後の最後でやっと出てきた「聡」呼び。そして二宮さんのサービスショット絵。この作品に関してはそんなシーンがあるだけでも幸せなんです。シリーズ通して言えば一番美味しいかもしれない。
言いたい放題の割りに最後まで手を出さない波田野は、出さないのではなく『出せない』ヘタレ?期待なんて、してませんよ。ええ、してませんから・・・。
ああ、これが秋霖だよな・・・と再認識しただけです。
しかし波田野の嫉妬だったり、聡だけは特別という思いは文章の端々から十分こちらに読み取らせてくれる。
この辺り、やはり月村さんは上手いなと感じ、全編通してニンマリし通しの内容だった。
が、欲を言えばもう少し波田野の言葉で色々聞きたかったかもしれない(笑)。
末巻には望と石田の話。
このシリーズには通して独特の「ほのぼのとダークの混在」がある。
2人のお話は下手をすると主役カップルよりも印象に残るもので、わずか10Pほどの内容だが読み応えがあった。
完結編
★★★★★
1巻が出てからのんびり続いて来たシリーズの完結。
シリーズものは世にたくさんあれど、学園男子寮というさしたる派手なシーンもない設定で、
巻を追うごとに読むのが楽しみに、おもしろくなっていったものなんてないと思います。
平凡な家庭に生まれ育った世話焼き男の子(攻め)と、施設育ちで現役高校生作家の男の子(攻め)
ぶっきらぼーで冷たいけど、つい放っておけなくて世話を焼いてしまう、
次男のくせに長子気質な、おかーさんみたいな受けが大変かわいいです。
そして寡黙で何考えてんだか分かんない攻めも、この巻では気持ちがはっきりします。
個性豊かな脇キャラたちと、変わり者の攻めに一緒に振り回されて翻弄されているうちに、
読む側もなぜだかこのお話が大好きになっている。まさに月村マジック。
ベッドシーンは未遂で終わりますが、そこもこのシリーズらしいほのぼのさがあってよかったかな。
そのへんを含めて続編をものすごく期待したいところなのですが・・・どうだろう。
未読の方にはぜひ1巻から、胸を張っておすすめしたいシリーズです。
そして1巻は読んだけど、出るのが遅いから挫折しちゃったわーな方にも、ぜひぜひ再読ののちお手にとっていただきたいです。