インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

空から恥が降る (文春文庫)

価格: ¥800
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
行間の独特の雰囲気がいい。 ★★★★★
藤原さんの文章は行間にも独特の雰囲気があるので、出版される度に一度は手に取らずにいられない。「印度放浪」から(全てではないものの)かなり読み続けているが、今回の本はエッセイ(世界から都市から人についてまで)有り、対談有り、絵画有り、写真有りでどこから読んでもいい。
ホームページで更新したエッセイの寄せ集めに物足りなさを否めない ★★★☆☆
ちょっと物悲しくなるような内容だった。
というのも、ネットで一度読んでいるだけに、大きな感動はあまりない。
また、ネット用に書かれた文章であって、極めて軽妙トークである。
徹底的に調べ上げられ、何度も構成を練り直し、書き上げられたスタンスとは違う。
それがネットのいいところなのだが、
それをそのまま時系列的に並べて印刷物にするというのは、どうもクエスチョンマークがついてしまう。

とはいっても大好きな作家だからつまらないわけではない。
でもどうせなら、ネットはネットならではのものとして、それをもとに大幅加筆したものとか、
もしくは印刷媒体用としてまったく別の長編を書くとか、そういったことを僕は期待したい。

よく雑誌の連載を寄せ集めてエッセイ集になるものも多いが、
あれもうまいこと編集しないと、雑文の寄せ集めになって、どうにもこうにも魅力ある本にはならない。
ネットの場合はそれがさらに加速化するということだ。

この本でおもしろかったのは、
(1)表紙などに書かれている絵(2)写真
(3)ネットではなく、雑誌「SWITCH」に掲載された、
アメリカのアフガン空爆で、アフガンに取材に行こうとしたら、
交通事故にあって行けなくなったという話である。
というように、ネットでないものがおもしろいという皮肉な現象が浮き彫りになった。
久しぶりに読みました ★★★★☆
著者の本を読むのは「アメリカ」以来である。HPがあるのもこの本を読むまで知らなかった。「アメリカ」以前の著書は重いエッセイといった趣があったが、今回は軽いエッセイである。だが、かなり過激なことが書かれている。こんなこと書いてしまって良いのだろうかとも思うが、藤原新也だから許されてしまうのだろう。
初めて読んだ、藤原新也。 ★★★★☆
すらすらと読めた。
2001年のサイト記事を2002年に単行本化。それが文庫になったわけで。

ちょうど、9.11.があったころの記事。
時事評論だけでなく、中には彼の旅行記の部分もある。

今読むと、すごく納得できる時事評論だったりする。
あの当時では、理解できない批評だったかもしれないと思う部分も多いけど。

それはおそらく、藤原氏が様々なところを旅行し、アフガニスタンも取材していて、イスラム世界というものを肌で知っているからだと思う。
その感覚から、ブッシュのイラク戦争へ向けてのダッシュを冷ややかに見ている。

本の中で、彼は「ニュートラルな観点に立ってものを言いたいと思っている」(p196)という。

そのときの対象はヤドカリなのだが、本書全体を通じてもその通りだと思う。
「ニュートラル」なのである。
あらゆることを突き放して見ている、とも言えるが。
それはそれで貴重な視点だろう。

今の状態を、彼がどう思っているのか、HPを見てみようかと思わされた。

吼える!藤原新也 ★★★★★
最近、藤原新也も丸くなったなあ・・と思っている方、必読です!久しぶりに鋭い洞察で社会を、人を、ばさばさと切ってくれてます。強者には痛烈な批判をする一方で、相変わらず動物などへの弱者には細かい心遣いを与えたりして、藤原新也の硬派としての人となりを感じることのできる1冊です。
のんべんだらりと過ごしている自分にいつも喝を入れてくれる彼の本ですが、今回も間違いなく、自分も見過ごしたままではいけない、もっとじっくり物事を見ていかなくちゃ・・・と思わせてくれる1冊でした。