異銀河へ。超知性体への接近!人類の進化は?
★★★★☆
「混沌を呼ぶ者」と「幸福都市」を収録。
≪ソル≫は、地球を目指し、異なる銀河に進出。そこで、最初に出会ったのは、“力の集合体”具象ヴェルノクを警戒する星間帝国の支配惑星クマントのトバールグ人であった。彼らは、平和的種族であり、作業領域と種の保存のための生殖活動の領域を明確に区別し、その心理的活性化を特殊な放射で行っていた。トバールグ人は、惑星クマントを特殊なバリアで多い、通信できない状態にしており、分離しアトランに託したSZ=1と連絡が取れない状況に陥っていた。そうして、クマントには地球の映像が送られてくる。
作業領域の活性化放射で異常な作業欲にとらわれたタッチャーと、生殖領域で幸福と不安を体験するソル乗員の男女2人。彼らが巻き起こす騒動をからめ描く。作業領域の騒動は、笑いで収拾するが、生殖領域の騒動は、不快感をもたらす。
もしも、地球に天変地異が起こらず、温暖で豊かな惑星であったなら、住民はトバールグ人のようなメンタリティを持っていたのか?知性体の関与がなかったら、ここまで進化しただろうかとの疑問を投げかける。“必要は発明の母”