インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

エディプスの恋人 (新潮文庫)

価格: ¥515
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
長女を七瀬と名付けました ★★★★★
 多くのファンは、前2作に比べて劣っているという評価を下しています。私は本作品のあと、「七瀬ふたたび」さらに「家族八景」と進んだこともあってか、あまり劣っているようには思いませんでした。
 「七瀬ふたたび」のような手に汗握る場面はありませんが、神だの天使だのを登場させて、この作者らしい「荒唐無稽」感のある、また変わったおもしろさをかもし出しています。
 ただまあ、あっさりとヒロインの恋人の座におさまった少年に、若干嫉妬の念を感じないわけではありませんが。
アイドル性、最大活用 ★★★★★
明らかに前2作とは毛色の違うこの作品だが
傑作としてのエディプスの恋人は前2作の存在なくしてありえない
キャラクター小説からの脱却ではなく肥大したアイドル性を昇華させる試みとさせうる技法には脱帽
筒井さんもかなり無理して書いたのでは ★★★☆☆
「七瀬ふたたび」で死んだはずの七瀬がなぜか傷もなく美貌のまま主人公。
エディプスはオイディプスとも発音され、ギリシア神話の王ライオスとイオカステの子でのち王となる。ライオスは息子に殺されるとの神託を受けエディプスを捨てた。のち、心ならずも老人(実はライオス)を殺し、スフィンクスの謎かけを解き王となる。先王の王妃(実は母)を妻として4人の子を得る。やがて、知らずして父を殺し、母と交わったことを知り両眼をえぐり王位を捨てて放浪する。
エディプスコンプレックスは精神分析の用語で・・人は幼児期において異性の親に対し近親相姦的愛情をいだき、同性の親を憎むという経験を持つが、これは自他ともに容認されないため意識にとどめる事ができず無意識内に抑圧される・・この心的表象(コンプレックス)をいう。
でもこの作品はそんな思索めいたことはなく、筒井の世界観、超絶対者、母親の息子に対する溺愛・過剰防衛、近親相姦などが混じっていて安っぽく無理を感じます。
狙いすぎかなぁ。 ★★★☆☆
七瀬、みたび、ですが、
『七瀬ふたたび』で、
衝撃的なエンディングを迎えましたが、
もう一度、
というのは嬉しい。

と思っていたら、
なんとも意外な方向へ。
SFには違いないけど、
壮大な展開。
で、
その落ち、みたいな。

嬉しいけど、
なんか、
寂しい3冊目でした。
ちょっと哲学的過ぎたかな。
ファンをSF的に叩きのめし、キャラクターを封印してしまった ★★★★★
 あえて三部作の掉尾を飾る作品だと言い切ってしまおう。「家族八景」「七瀬ふたたび」という連作と主人公は同じなのだが、実は前作で話は終わっていたはずだからである。
 その謎解きがないままに、物語は大いなる意志に導かれ、否応なく甘美な恋の物語として進んでいく。そして最後に大いなる意志、すなわち母性のエゴイズムの思惑がすべて告白によって証され、その意志に翻弄される人々や自分の存在意義とは何か、という哲学的疑問に昇華していく。
 作家が創造した主人公を、意外な人気で引き継いで話を展開した結果、今度は読者の予想もしない地平に物語を引きずり出して、大いなるSF的な解決を見せることでファンを叩きのめし、七瀬を封印した作家快心のシリーズ最終作品と言えると思う。