ラティーフ一代の傑作!
★★★★★
後年になって、民族楽器やらストリングスやら何だか分からない混沌とした独自の境地を拓くラティーフですが、この60年代はまだモダン・ジャズの領域に踏み止まっています。その中でもこのアルバムはラティーフのテナーの実力をまざまざと見せ付けられる傑作です。ピアノのバリー・ハリスも渋いですが、何といってもエルヴィン・ジョーンズのドラムが煽る煽る。ピアノ抜きのトリオでの曲では、エルヴィンとラティーフの肉弾戦のようです。とにかくラティーフのスケールの大きさを実感できる一枚だと思います。