アイデンティティのダイアグラム
★★★★☆
少し古い新書。この本は、エリクソンのライフサイクル論とアイデンティティ実現の道具立てを簡単に説明した上で、筆者独自のアイデンティティのダイアグラムを提示している。社会的にラディカルか保守的かという水平軸と、超越的規範に従うか、あるいは状況依存的に振舞うかという垂直軸からなる四象限からなる。面白いのは、このダイアグラムにリフトンのプロテウス人間が組み込まれているところだろう。ギリシャ神話のプロテウスのように、神の呪いによりあらゆるものに姿を変えることができるが、ただ真の自分自身にはなることができない。現代人は状況依存的に様々な役割を演じる中で生きている。この本(あるいは、エリクソン)は、平易に人間の一生を理解する道具立てとしていまだ有効性を持っているように感じた。理解しやすい本。
自分にはあわなかった。
★★☆☆☆
前半はかなりきちんと読まないとついていけない。
学校の授業の教科書のような内容。
後半の日本人のアイデンティティーは、登場する人にうまく感情移入ができず、どうやって読んだらいいのか、よくわからなかった。
自分を考える際の、名著だろうとは思うのだが、僕にはあわなかった。
学術的すぎて、自分自身の人生にはどうやって当てはめたり、生かしたらいいのかわからなかった。
そういった自己啓発的な種類の本では無かったので、仕方ない。
自己を省みる良書
★★★★☆
アイデンティティ概念を確立したエリクソン自身の生い立ちから彼自身のアイデンティティの確立に向かうプロセスを通してアイデンティティの概念がなぜ生まれたのかと言うような事から書かれており非常に面白い。もちろん概念がなぜ生まれたかという事だけでなくその解説もなされており自分の内側を省みるために手ごろに読めるサイズでもありお勧めできます。
学校で勧められて
★★★★☆
筆者は、エリクソンのライフサイクル論の観点からアイデンティティをみていきます。其の見方が面白かった…というか、こういう考え方もあるんだなぁという風に感じました。フロイトやユングとは一味違った心理学をみれます。