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太郎物語: 大学編 (新潮文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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すてきな母親 ★★★★★
 私は、この小説を母親信子の視点から読みました。ちょうど子どもたちがそれぞれ遠方の大学へと巣立ったところだからです。下宿の荷物に、半端物の食器や景品のグラスを加えようとするところ、スリッパを持たせようとして、いらないと言われるところなど、自分自身の経験とだぶり、笑えました。そうか、うちの子も、あこがれの一人暮らしにそれなりのビジョンを持っていたのに、家でいらなくなったものを押し付けられたりしたら、そりゃあ、いやだったでしょう。子どもからうっとうしがられるこういった現実的な部分と、よい意味で浮世離れした部分のバランスのよさにひかれます。たとえば、五月病で電話してきた太郎に「私は固定観念が嫌いなのよ。人間は皆まちがえるからね。やってみて間違いだと思ったら、あっさりカブトを脱いで、でなおしたらいいよ。」と言い放つ場面。かっこいいな。私もかくありたい。名古屋人としてローカルな地名が多いのも魅力です。
おもしろいです ★★★★★
高校生編ですっかり太郎君に親近感が湧きました。
人並みに様々な葛藤を経て大学生活をスタートさせた太郎。その予想以上の生活力には驚かされます。ついほほえみたくなります。
風呂や歯磨きは喜んでパスする男の子の、新生活初日の料理がタンシチュー。そんなものを気負わずひょいひょいと作ってしまう姿や、玄関の鍵が開かなくなっても、台所の窓からの出入りを楽しんでしまう姿。生活にはお金をかけなくとも、本にはお金を惜しまない。
太郎の強さは、物事の価値基準が内面にしっかりと根を下ろしていて、外界に左右されないところです。
私もこの強さを持って大学生活を送っていたら、と遊んでばかりいた自分を振り返ってしまいました。
曽野綾子の作品の中では、そんなに説教くささはないほうです。
青春のバイブル ★★★★★
僕はこの本を高校時代から1年に1回読みます。
でも、読めば読むほど新たな発見のある青春のバイブルです。
太郎の都会的な感覚、親子関係、探究心など共感する部分が
多々あります。

本書に出てくる太郎の通っている「北川大学」は名古屋の
「南山大学」のことです。

そして著者の曽野綾子の息子の太郎君は本当に南山大学に
通ってました。

今でも新鮮 ★★★★★
息子が子離れして家を出て大学へ行く様子。未来永劫変わらない、青春像、親子関係、愛とは何か、学問とは何か、曾野綾子の上手さに唸らされるところ多々あり。読み終わるのが惜しまれるほど上質の小説です。