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群と表現 (理工系の基礎数学 9)

価格: ¥3,675
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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手軽な解説書だけれども ★★★☆☆
 "群"とその"表現"への入門書である。物理学者の手になるこの本は、群の定義からその表現の応用に直結する書き方をしているので、物理学や工学系の学生には、手軽な解説書になっている。ただし、数学的には雑な書き方になっていて、基本的な定理の証明や説明に注意不足によるエラーが散見されるのは、問題である。ちょっと読んだだけでも、次のようなエラー・不適切な説明がある。本シリーズの別の編者が閲読したことになっているが本当だろうか。
(1)「エルミート行列がユニタリ行列で対角化される」という定理を証明しているが、固有地が重根になっている場合の説明が不十分である。
(2)シュアの補題(本書では、「シュールの定理」)の証明は間違い。2つの既約表現に関する定理なのに、一方の表現の既約性だけを用いて定理を証明し終わっている。
(3)指標の直交性の証明で、
  Σ(Χi()の共役複素数)*Χj()  についての直交性を証明するはずが、いつの間にか
  ΣΧi()*Χj()
  についての直交性の証明をしている(この命題は、間違いである)。
(4)誘導表現の導入方法が不適切である。
 この本の想定読者は、「群とその表現」についての初心者と思われるが、内容を正確に理解するには、以上のようなエラーについては認識可能な数学の学力が必要という綱渡り的なレベルが要求されるのである。
群論に興味を持ったら ★★★★☆
物理でSO(3),SU(2)等が出て来て気になったら見ると良いでしょう。群論は少しとっつき難いので講義や他書で出てきた群論用語の説明を見たいときに役に立つでしょう。勿論、物理で軽く群論やった人が群論をもう少ししっかりやりたい場合にもお薦めです(あくまで物理専攻)。素粒子物理で使うヤング図やディンキン図も載っています。物理で出てくる(必要な)所だけを書いてあります。参考;図=適切(適度な数)、演習=各章の最後に有り、解答=有り
自習書にいい本です。 ★★★★☆
この本は、群とその表現について親切に書かれたものです。説明は平易かつ親切に書かれており、演習問題の解答もある程度のページ数を割いて書かれています。ペンとノートを持って本書にある例題の図などをたどっていけば、自然と身に付くように書かれています。それゆえ、群論を体得したい人向けの自習書に最適だと思います。