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ガダルカナル

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 毎日ワンズ
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必読書 ★★★★★
辻政信は太平洋戦争開戦時、大本営の参謀として田中新一作戦部長、服部卓四郎作戦課長のもとで、直接作戦立案、指導に関わった人物であり、その人が書いた一連の著作は、前の大戦を知ろうとする者にとって、まず第一に読むべき一級の史料だと思われる。文章の才能もかなりあり、簡潔に、まるで活劇でも観るように一般人の興味を引きつける調子で、著者の体験した戦争経緯が描かれている。東条英機、山本五十六、そして昭和天皇まで登場する。余計な説明、くだくだしい解説は全くない。辻参謀は、単に安全な場所から作戦を企画していただけでなく、直接弾の飛んでくる一線に出向いて戦闘の状況を確認していたことを自負していたようであるが、この本を読む限り、著者は決して「地獄からの使者」などではなく、むしろ兵の損害を極力少なくしようと心を砕いた、兵隊思いの将校であったように思われる。個人的には、ガダルカナルからの撤退を決める御前会議の際、「永野総長の説明に対する、陛下の御機嫌はすこぶる斜であった。」との記述に印象を持ちました。