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My Spanish Heart

価格: ¥751
カテゴリ: CD
ブランド: Polygram Records
Amazon.co.jpで確認
ピアニストのチック・コリアは、そのフュージョングループ、リターン・トゥ・フォーエヴァーやチック・コリア・エレクトリック・バンドで最もよく知られているが、その奥底の下地は、音楽シーンに登場してきた頃にモンゴ・サンタマリアと競演していたサルサにある。それにラテンアメリカの音楽の詩的でメロディアスなメッセージに対する関心の深さは、そのキャリアに明白に表れている。この壮大なプログラムは、コリアが自分の文化的遺産のカギになるとはっきり見なしているものの多くの側面を取り入れている。ここで中心となるコンテクストを与える17楽器から成るオーケストラは、『Sketches of Spain』におけるマイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスのコラボレーションやチャールズ・ミンガスの『Tijuana Moods』における似たような旋律テーマの探求を彷彿させることが狙いとなっている。 --John Swenson
1980年代のファンタジー チックの魔術 ★★★★★
 ジャズ或いはフュージョンという文脈からは離れて、と一旦前置きして、記します。(多くを知らないので)。
 これを聴いたきっかけは、中山康樹氏の文章です。ちなみに『ジャズ名盤を聴け!』双葉文庫に所収のものです。
 その中で氏はチックのこの手の作品を評して「…夢と幻想にみちたディズニーランド的ファンタジーが炸裂」していると言います。このアルバムの「印象」は、まさにそれに尽きます。
 
 日本では1983年に東京ディズニーランドがオープン。このアルバムは1987年発表。まさに「80年代のファンタジー」です。これの特徴は、快楽の細かな配置とその徹底的な管理による現実からの隔離にあると思われるが、『My Spanish Heart』でのチックの音(またミュージシャン)に対する態度に、それは現れている。
 そして、TDLの「ミッキー」に相当するものが、チックの「スペイン」なのでしょう。重要なのは、この手のファンタジーが、ともすると単なるBGM、環境音楽になりがちなのに対して『My SpanishHeart』では、聴き手をハッとさせる局面が散在することです。
 
 ともかく、昨今のダンス・運動といった枠組みで押し付けられる音楽に辟易しつつある人達にとって、徹底的に構築されたファンタジーは逆説的に音楽を取り巻く現実を認識させてくれるようです。そこに『My SpanishHeart』の現代性がある、と思われます。
 
心躍らされる ★★★★★
ラテン・ジャズとひと括りにしたくないほど,いろいろな要素が含まれている一枚.クラシック風のものあり,サンバ風あり,で心躍らされる.間違いなくChick Coreaによる傑作のひとつ.
緻密な電子絵巻 ★★★★★
音楽を真面目に聴きだしたのがクラシックからだったためだと思いますが、ジャズ・フュージョンのジャンルに興味を持って以来、私は疑念というか一種のわだかまりの様なものが少しずつ大きくなるのをどうしても抑えられませんでした。

ただテクが凄いとか面白い事やってるというだけでは、訴える力に限界がある。最初と最後にテーマを合わせ中間のアドリブは各人好き勝手、では骨格が弱すぎるのです。曲全体・アルバム全体を見渡す視点で構成するという、クラシックでは常識の手法を取り入れる事に、なぜ誰もトライしないのだろう?

その命題(ジャズのアート化)に先鞭を付けたのはマイルスでしたが、チックの解答はこのユニークでスマートな「マイ・スパニッシュ・ハート」でした。これを聴くと、チックという人は何よりまず頭脳明晰で、メンバーの統率力に優れ、アルバム全体のビジョンを非常にクリアに持っている事が良くわかります。「外向的なスタジオ向きの秀才」チックは「内向的なライブ向きの天才」キースとは全く異なる資質の持ち主なのです、誤解を恐れずに言うと。

何にせよ、これだけ楽しくかつ緻密に構成されたアルバムに出会える事は滅多にありません。チックの現代版ドン・キホーテ物語(R・シュトラウスではなくバルトークへのオマージュではありますが)、文句なしの傑作です。
やっぱりCHIKは良い! ★★★★★
このテイクはドラムにスティーブ・ガッドを迎えラテン・ジャズ的な
フレーバーに仕上がっている。彼の多面性は言うまでも無いが、この時期のファンタジックな作りも見事である。スタンリー・クラークの在籍した最後の時期でもある。とにかく一度は聴いてもらいたい。
暖かくもさわやかに・・・! ★★★★★
私の好きなチック・コリアの2枚は、「マッドハッター」とこの
「マイ・スパニッシュ・ハート」。
レコードでは2枚組であったけど、作品のボリュームとして、
とても聴きやすく、音も爽やか、そして溢れるアート感覚に
トリップされつづけ、すこぶるHAPPYな心になってしまいます。
・・・とても高度なアートを展開しているのに、ある意味
イージーリスニング。
このすばらしさ!!・・・わっかるかなぁ??・・いェ~!
(以上)