何でもかんでも詰め込んだような本ですね。もう少し、骨格を整理して、わかりやすくならないのでしょうか。続編も出たようですが、例文が突飛すぎたり、内容に一貫性が無かったり。長年取り組んで来た熱意には敬意を払いますが、医師のアドバイスを聞きかじったりするのではなく、本腰を入れて医師に監修してもらってはどうでしょうか。時間をかけているだけに非常に残念です。

今まではこの本しか医療関係のまともな手話の本がなかったので、その点では貢献度が高いと思います。しかし、最近、全日本ろうあ連盟出版局から「医療の手話シリーズ」が出されたので状況が一変しましたね。病院での会話が満載で、医師がメンバーにいるかどうかという点でこの本は少し古くなった気がします。手話単語にしても日本手話研究所が創作・確定したものを普及させるべきでしょうし。リニューアルされることをお勧めします。

医療や、病院で使われる手話の解説だけでなく、医療保険制度や、聴覚障害者を取り巻く医療問題も載ってて、これはいいっす。

　わかりやすいイラスト、手話の解説はもちろんのこと、病名などの解説も同時に掲載されており、ろうあ者が見ても勉強になる本です。