親と教師の教育書として最適
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教育の世界で、かつて「カウンセリングマインドを持って」とさかんに言われたことがあったが、具体的なテクニックや方法論が語られることなくいつの間にか廃れてしまった。
今にして思えばコーチングこそ、それを体現するものだと気づかされます。
本書は石川コーチの第一著作ということで、ビジネス・コーチとして出発した彼女がなぜ学校に頻繁に出向くようになったのかが、子どもたちに対する情熱、高校の進路指導のあり方等、実例とともに余すことなく書かれています。
私はたまたまこの春に岸コーチの講座に参加し、夏に石川コーチの話を聞く機会があり、教育現場こそコーチングが有効だと確信を持って知らされたところです。北海道内で活躍される石川コーチには、今後ともぜひ多くの学校をまわっていただきたいです。
「やってみよう!コーチング」とともに、教育現場にコーチングを広げるための1冊。
学校の先生、子供を持つ親、そしてビジネスマンにもお薦め
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私が持っているコーチング関連本70余冊の中で一番コーチングは何であるかを実感でき、初めての人にも親しみやすい本です。しかも、子供・生徒にコーチングを活用したいという人に非常に役立ちます。
本書の内容は主にビジネスや大人のパーソナルコーチングを専門にしていたコーチが、縁あって学校(高校、大学など)で生徒・学生を相手にコーチングや進路指導のセミナーを行った体験を分かりやすくまとめています。
コーチングを教育やキャリアカウンセリング場面で活用している方、コーチングがよく分からないと感じている人、そして全ての教師と父母にお薦めです。
ビジネス書の棚に並ぶ、「コーチングスキル」本を読んでピンとこないビジネスマンにも一読をお薦めします。コーチングの本質的なマインドとスキルを一緒に学ぶことができます。
コーチングの本で初めて感激の涙
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この本では、石川尚子さんが
実際の高校生や大学生とのコミュニケーション(コーチング・進路指導)
の中で繰り広げられたことが紹介されています。
コーチングの分野では、「相手をやる人として信頼すること」が大事と
言われていますが、石川さんは本当にそれを体現してらっしゃるんだなと
言うのが、文中に出てくるこどもの言葉や文章から伝わってきます。
これが本当に「相手をやる人として信頼する人」のあり方なんだと
感激するのと同時に、
実際、自分自身のあり方はどうなんだ?という
大きな問いかけを感じ(石川さんはそんな言葉を書かれていませんが)
深く考えるきっかけをいただきました。
職場の後輩は、新人指導するのに苦労する日々にこの本を毎朝通勤電車
で読んで、愛情をもって新人に接することができたそうです。
また知人の男性は自分と上司との関係に置き換えて読んで泣けた
そうです。
いわゆるスキルの紹介もされていますが、スキルにとどまらずそのベースと
なる、一番大切なものを考えさせてくれる数少ない本だと思います。
子どもだけでなく、日ごろの人間関係にも役立ちます
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ビジネスコーチである著者が、初めて教育現場でコーチをした時の体験談をベースに、コーチングの本質について書かれている良書。
コーチとしてどう「ある」べきか、その本質が掴めれば、ビジネスでも教育現場でも、大人相手でも子供相手でも、基本は同じなのだ、ということが感じられます。
成功話だけではなく、ご本人の葛藤や失敗談なども素直に書かれており、コーチという存在が身近に感じられました。
教育や子育てに役立つのはもちろんですが、日ごろの職場や家庭、学校などでの人間関係全般に活かせる内容が盛りだくさんです!
可能性を信じること
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学校の生徒との体験を通して、コーチングのテクニックや生徒を観察する視点が書かれています。子どものやる気を引き出す、可能性を引き出すために、大事なことは何か。著者の石川さんは、「相手を信じぬくことにある」と述べています。そしてコーチングをする上で参考になるのは、コーチングをしているときのコーチ自身の葛藤や自分自身との対話が明らかにされていることです。 読み終わった後に、さわやかさがあり、学校の明るい未来が感じられるのもこの本の魅力です。