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水彩教室 透明水彩なるほどレッスン―プロが教える水とにじみの生かし方 (新カルチャーシリーズ)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: グラフィック社
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思い切って、やってみましょうか ★★★★★
趣味で水彩画を初めて、あちこち、道に迷ってる寄り道の途中、そのまっただ中にこの本に出会ってしまうと。とても驚くと思います。にじみを使った大胆な画法の世界。自分がこういう世界に飛び込んでいくのかと思うと、すこし不安を感じることすらあるかもしれません。そう「ついて行けるのかな?」という不安です。でも、永山さんの著作は現在では数点あり、デッサンから画集として楽しめる物まで。ひとまず、この世界をしばらく楽しんでみようと思うなら、そんなに多数あるわけでもないので、全て取りそろえてから、いろいろな面でこの世界にはまっていけば最初から最後まで面倒を見てくれるという感触はあります。解説は非常に丁寧で的を射ており、モチーフのとらえ方など非常に重要ポイントは特に詳細に解説され、また練りゴムの使い方から水彩色鉛筆によるアクセントの付け方等まで内容が多彩で、筆者の真剣に技術を伝えようとする姿勢がひしひしと伝わってきます。わかりやすい。最初一通り通読してみて少なくとも頭では理解できます。あとは、自分の感性との対話になるのかな?さて、これを実践するかどうかが問題です。明らかに一線を越えている。紹介されているテクニックが実用的なだけに、やってみたい、けど、自分はこの世界に足を踏み入れるのか?もう戻ってこれないかも知れない。そういう葛藤が素人の私でも一瞬ですが巻き起こってしまいます。強烈な個性はどうしても人を引きつけてしまう。もしかしたら、これは、セミプロまたは美術部の学生などある程度ハイレベルまでついてこれる人を対象に書かれているのかも知れない。(と、つい、書いてもいないこの本の裏の意図を読みたくなってしまいます)

結局、自分が何を描きたいかも分かっていない素人の私は、ひとまずは、何も考えずに白紙の状態で、素直に、この本の流れに身を任せて絵を描いてみて、しばらくつきあってみようと思いました。私は風景スケッチがメインです。この道をとおってそこまで行き着けるかどうかはまだ、わかりません、不安な気持ちはたくさんあります。でも、自分の中の何かを見つけられるような予感はする。もしかしたら、後で振り返ると、私にとって絵に対する世界観を替えてくれる一冊になるのかもしれない。

とりあえずは、この本、そして、デッサンの本が入り口でしょうか。
鉛筆デッサンを始める人へ―絵画の基本 (新カルチャーシリーズ)