やっと出合った水彩技法書
★★★★★
著者が惜しみなくテクニックを披露している。水彩画にとって、水の使い方がいかに大切か良く分かる。色の重ね方から質感の表現まで、制作過程で細かく説明してある。モティーフの捉え方、画面の構成方法はもちろん、邪道視されるホワイトの使い方まで、思いがけない様々なコツを教えてくれる。今まで美しい水彩画を描けずに苦労し疑問に思っていた事が、この一冊で解決・納得できた。特に花々の絵は透明でありながら重厚感さえ感じて圧巻。現在著者の担当するカルチャースクール教室に空きがないのも肯ける。