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着物の悦び―きもの七転び八起き (新潮文庫)

価格: ¥594
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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知識のひとつにはなりますが・・・ ★★☆☆☆
知識として知っておくとよいお話が散りばめられていて、参考になる話ではありますが・・・・・・彼女は「きもの好き」というよりは、むしろ「道楽」なのではないかと。
やはり『著名人』的な色合いが濃く、共感が持てる部分が少なくて、私にはあまり得るものがありませんでした。

ただ、自分の失敗や間違いをネタにして書くあたり、真理子さんらしいかと。

しかし、色々と書かれている「辛口」が、彼女の場合、辛口に思えない。
「辛口」といわれる書き手が持つ、ピリッとくる心地よい読了感はなく、それはどこが湿った「影」めいていて、その影には「毒」がある・・・・・・という、感じ。

もともと、得意な書き手さんではなかったのですが、これを読んで、「あぁ、彼女のエッセイは、もう読まなくてもいいなぁ〜」と感じた、そんな本でした。
読み物としては楽しめる ★★★☆☆
単行本が出版されたとき(1992年)とても面白く読みました。

ここ1年ほど自分で着物を買ったり着るようになったりして改めて読み直しましたが、かなり現実離れしているなあという印象です。
きっと林さんはリサイクルの着物や帯なんて手にしたことも無いんでしょうね。
書かれた時代もありますが、今は明朗会計でリーズナブルで入りやすいお洒落な呉服屋さん(着物ショップといったほうがよいかも)がたくさんありますし。

現実に着物を着る、またはこれから着たいと思っている人の指南書にはならないけど、エッセイとして読む分には楽しめるんじゃないでしょうか。
一般ピープルの私にも、大変共感が持てました。 ★★★★☆
着物超初心者の私が、ささ〜っと軽く読めました。
知ってるようで、知らない着物の世界・・・
なるほどとうなずきながら読めました。
2回目、読み返してみると 自分自身も 
呉服屋さんとお付き合いを始めたばかりでリアルに、
内容がバッティングしたりと、真剣に考えさせられたりもしました。
展示会の事や、着付けの事、また林さんの失敗談等 
着物の世界の入り口に今、立たれた方。また片足をまさに
踏み込もうとされている方はお薦めです!
一般人にしてみれば・・・ ★★★☆☆
ためになる事は沢山書かれていて「なるほど!」「覚えておこう!」とは思うのですが、、、
お金を自由に使える(それもセレブ並に)方なら全てがためになると思います。

わかりますよ。林さんの言ってる事は。ホントごもっとも。
しかし、一般庶民にはどうでしょうか?
そこまで考えて書かれてはいないですね。

習い始めの方なんかが見たら今後着物を着るのをためらってしまうのではないでしょうか??
着物解説書よりずっと分かりやすい。 ★★★★★
着物がブームで個人的にも古着から挑戦し始めました。

しかし、着物って「知らないと恐ろしい」ルールがあります。初心者なんで不安がいっぱいです。林さんも購入する着物はレベルは違いますが、同じような悩み解きから始められているのでとても参考になります。

また時代が変わり「感性で崩すのが素敵」なルールというのもまたあります。これは難しいですが、初心者ながらいろいろ組み合わせたり冒険を楽しんでいます。

まとめると「最低限のルール」を守り、「感性を信じて」楽しむのが一番というスタンスが大切だと思います。林さんの本はそこらへんを上手に説いてくれている気がします。

着物の格と帯の格がちぐはぐなのを「おかしい」と思うのも感性だし、上手なコーディネイトができるのもまた感性です。

間違えるのは当たり前だから、あまり失敗を恐れずのびのびやればいいんだと思いました。

ネット上にサイトをもっていらっしゃる有名な方の書かれた着物の入門書も読みましたが、「ああゆうのはダメ」「こういう扱いをする若者は信じられない」というのがあまりに多くて閉口しました。かえって着物のハードルを高くしているように感じました。

林さんの本にも多少はそういう部分は少々ありますが「恥をかかせないこと」についても言及していてさぁすがぁ!と思います。

口絵の着物は緑や茶のアースカラーのものが多いので、まだ若年の私には少々地味目に映ってしまったのですが「志ま亀」さんのHP覗いたら本当に綺麗な色で素敵でしたよ。