コーチング選書とあるが、コーチング入門書ではない。コーチングの１つのスキルとされる会話について、深い分析を行い、会話をチームやプロジェクトのマネジメントに活かすための手法を実践的に示した本である。何気ない会話にさえ、心理的・生物学的な否定的リアクションがあり、それを乗り越えたところに本当の目的に向かって利害関係者の方向性を一致させる重要な要素があることを示す。

会話は人と人を結びつけるだけではなく、互いの目的達成と成長をスパイラル的に加速するための重要な技法である。連携・実行・調整の3つのサイクルを回すことにより、高速で価値を生み出すことが可能になるという。

したがって本書は、ある程度コーチングの基本を学んだ方がさらに１歩踏み込み、会話を使って自己啓発や人生を豊かにすることまで考えたい場合に有効な１冊である。

総324ページの1回では理解できない内容と厚さだと思います。

コーチングの中でも「会話」に焦点を絞った内容になっています。
コーチングコンサルタントの日本での最大手のコーチ２１が選んだコーチングの本のシリーズの1冊です。

内容自体はとっても役に立つことだとおもいますがどちらかというと実践的というよりはコーチング論に近いものがありますので、
直ぐに使えるコーチングの技術をお探しの方にはあまりオススメできません。

コーチングを今までやってきてさらに勉強したい方には良い本だと思います。

「ハイパフォーマンスな会話」とはいったいどういうものか？
コミュニケーションという言葉は、通常よく使われているがこの本は
その手段である「会話」にフォーカスされている。「会話の質は関係
の質であり人生の質である」という内容は新鮮である。
「会話」の構造についての知識だけでなく、具体的に実践できるエクサ
サイズやヒントもあるので時間をかけて取り組んでみたいと思える良書
である。私自身はコーチングについては詳しくないが、コーチングの
中での会話がいかに人に与える影響が大きいかを考えさせられました。