最初からこれをやれば良かったと思える良書。しかし、初心者には勧め難い。
★★★★★
TOEIC730点を越えてから英会話の勉強を始めたのですが、なかなかうまく行かずについに本書にたどり着きました。
500種類以上の例文をそれぞれ80回音読すると言う大変な勉強方法ですが、暗記するのは一部だけでよいことになっています。
例文は文法毎に非常に細かく分類されており、文法を意識して音読することができます。
文法的には簡単なのですが、実践的な単語・熟語が多く使われており、また例文の不自然さも少ないと思いました。
You have a lake-view condo. あなたは湖が見える分譲マンションをお持ちなんですね。
This car's a lemon. この車は欠陥品です。
She thinks fast. 彼女は頭の回転が速い。
このようにTOEICの勉強だけしていると気がつかない表現が満載です。
本書の例文は上述のように印刷された英語なのにあえて省略形で印刷されています。
省略形で印刷された例文を見たとき、違和感を感じましたが、違和感を感じている時点で聞き取りにくいのも当然ですね。
本書のおかげで省略形の英語に慣れることができました。
このように良書なのですが、初心者には勧め難いところがあります。
それは著者の極論が多いことです。
本書の単語の説明に以下のような極論的説明があります。
secretary = OL
towers = デスクトップPC
designer coat = 高級なコート
これらは状況によっては確かに上のような意味になりますが、異なる意味になることも多いので初心者が混乱するのではないでしょうか。
本書の極論の最たるものはa,anとtheの使い分けの説明です。
「theは話している場面で一人、一つしかないときに使い、a,anは二人、二つ、二台、二冊以上のときに使うという、(他の英文法書には)この「2」という解説がない。」
a,anがsomeやanyのような意味で使われることが多くありますので、確かに間違いではないのですけど、この説明だと初心者がパニックになるのではないでしょうか?
このように極論はありますが、ある程度英語の知識があれば、回避できることばかりですので、本書の価値は揺るぎません。
しかし、初心者には勧め難いと感じます。
コンセプトは非常に良い
★★★☆☆
「短文を繰り返し口頭練習することで、スピーキング力を養う」
「文法的に体系立てて文章を覚えることで、正しい表現を身につける」
というコンセプトはとても良いと思います。
独学のためのオーラルアプローチ教材としてアメリカ口語教本など過去から良著と呼ばれ続けているものは多々ありますが、いかんせんそれらは古くなってきています。新しい表現を織り込んだ教材の中では、この本は優れている思います。
ただし、難点として
1)CDの朗読スピードが遅い
2)日本語訳にやや難がある
の2点を感じました。
1)アメリカ口語教本ほどではないとはいえ、結構遅いです。
2)違和感のある日本語訳が散見されます。
たとえば、designer coatを「高級なコート」と訳していますが、これは有名デザイナー・高級ブランドの製品に使われる表現です(確かに高いと言えば高いんですが)。ですので、価格や品質やグレードだけで使う表現ではありません。あとは「Secretary」を「OL」と言い切ってみたりとか(確かに一般事務員の女性を「Secretary」と呼ぶ会社もありますが、そうじゃない会社も山ほどあります。逆に、日本のメディアで「OL」といった場合、必ずしも一般事務員の女性のみを指しているわけではない場合もあります)。あげていけばキリがありませんが、著者の個人的な知識だけで日本語訳が書かれている感じがしました。
とはいえ、訳は自分で調べればいいだけですし、趣旨は英語の口頭練習+暗記なので、特に大きな問題ではありません。スピードがなんとかなればというのと、内容の割にシリーズ全部集めると価格がやたら高いというのもあり、星3つにしました。
よいと思う
★★★★★
「中学英語で24時間〜」も持っていますが、こちらの方が勝っている点がいくつかあります。
・CDの区切りがちゃんとセクションごとになっているので、学習しやすい。(24時間の方は、区切り方がおおざっぱすぎて使いにくい)
・文型は簡単でも、知らない単語がかなりちりばめられていて、退屈しない(24時間の方もときどきはあるが、たいていは中学単語)
・紙質がよい(24時間の方は使っているうちに外れてしまったページがある)
・分冊が多いので、一冊あたりの文の数は520と少な目。10文×52章ときっちり分かれている(24時間の方は文の数が多く、章によって多かったり少なかったりまちまち)
値段が高く、CDのスピードは遅めですが、スピーキングにはいい練習になると思います。
しかし著者の提唱する80回というのは1冊仕上げるのにも大変な時間が必要ですが、やはり中学英語ぐらいがすぐ口をついて出ないと英語を話せるようにはならないというのも真実でしょう。
ということでしっかりスピーキングを学習したい人にはおすすめです。
英語にかなり偏りがあります
★☆☆☆☆
考え方は非常に良いのですが、残念ながら英単語が正しくありません。注釈で一般の英和辞書に出ている解釈を誤っていると断定したり(実際は、米国と英国との違いによるもの)、実際にはあまり使われない英語表現が非常に多く(おそらく著者の周りでは(米国?)使われる例もあるのかもしれませんが)あまり英文を信用することができません。単純な文章で文法を身につけるという考え方は非常に良いと思いますが、著者の偏った英語知識で台無しです。買って後悔の本です。 検討することをお勧めします。
文法の大切さ。
★★★★★
中善寺ゆつこ著「やっぱり英語を話したい」の中で紹介されていました。
中善寺さんは30才のとき英語を勉強したい、と思い
いろいろな勉強法の中から文法という基礎を固めようと
このシリーズ4巻を購入し、ボロボロになるまで勉強したところ
その後の英語の勉強はかなりスムーズだったそうです。
文法なんて・・・と思っていた私ですが慌てて購入しました。
文法は学生時代大嫌いで、読もうとも思えなかったのに
この本は分かりやすい、というか頑張れています。
お友達にも紹介して、今回もう1冊購入する事にしました。
一緒に頑張りたいと思います。