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事情のある国の切手ほど面白い (メディアファクトリー新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: メディアファクトリー
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斬り口が斬新である。日本の切手を監視する必要がある ★★★★☆
「事情のある国の切手は面白い」とはまさしくそのとおりである。
ぼくは1990年時点での北朝鮮発行の切手をすべて収めた切手帳を持っているが、
見るだに飽きない。

リビア,アフガン,キューバなど事情のある国は次々と浮かんでくるが、
実は,この定義を当てはめると日本だって面白いのである。
北方領土を平気で割愛した日本地図切手、イチローなど有名人の写真を使った
売らんかなのフレーム切手。しばらくは日本の切手を監視する必要がありそうである。
自己主張が強烈な切手 ★★★☆☆
国家が発行する切手は国家の正当性やイデオロギーが表現されている、という郵便学を提唱する著者の新作。著者は切手と国際政治をテーマに数多く本を出しているが、本書も面白い。パキスタンで最初の女性首相になったベナジル・ブットは、首相になると暗殺された父の切手を出し、ベナジルが暗殺された後は、汚職で8年も獄中にいた夫のザルダリが妻と義父の切手を出す。死んだ権威に依存しないとやっていけない腐敗した世襲政治家の苦しさを感じさせる。ほかにも経済が悪くなってから、ヒーロー・ゲバラの切手で外貨を稼ぎ、弟が後継になってからはカストロの肖像切手も解禁したキューバ、昔は反核を訴える切手を出していた北朝鮮、自国語の切手が出せないベルギーなど、国情を示す切手に著者の豊富な国際政治の解説がつき、楽しく読める。

奇妙な日本が描かれたアフリカやカリブのいんちき切手集、というのも楽しい。ほぼ実用価値がないのに、コレクションとして買ってしまう実用品、というところに切手の面白さがあるのだろうか。