ホラー漫画とはこういうもの
★★★★★
文庫本なので絵の迫力が半減しているが、でもやっぱり怖いものは怖い。
画力はもちろん、ストーリーの作り方もすばらしい。
何度も読み返してしまう。
和製ホラー映画の不気味な怖さ、ハリウッドホラー映画のびっくり系の怖さが合わさったような、絶妙なバランスなんだよなぁ。
近年の作品群
★★★★☆
近年の作品である『闇の声』全二冊、合計14編をまとめて読む事ができる。
文庫サイズなので、単行本よりも絵のパワーが若干落ちるように感じる。
より禍々しいパワーを感じたい方には、2007年に再発売された単行本がおすすめ。
また『恐怖博物館』の収集家には、同じ文庫サイズの本書もおすすめです。
伊藤先生の後書きが、近況報告からある日の新幹線での出来事に変わっている。
本書には双一シリーズの続編も収録されており、内容は期待どおりだった。
出版社は収録内容ぐらいかきこんどけ
★★☆☆☆
もしや・・・と思ったが予感が当ってしまった。
数年前に発売された「潰談(かいだん)」、「闇の声」を文庫サイズにして1つにまとめた物がこれ。
なので2つの本を持っているのであれば意味が無い。
おまけで描きおろしとは言わないが、何かしらのオマケ要素つけてくれればまだ許せる。
片っ端から集めたい方しか買う利点がない。
★x2は作品がつまらないなどの評価ではなく、出版社に対しての評価。
まあどこの出版社も単行本や作品集を文庫1冊にまとめて再販し直す場合に詳細かかれているのを見たことが無いんですがね!
総合で79点
★★★☆☆
陰湿、陰気のオンパレードと言った感じでした。シュールなボケに対して、全否定ツッコミには腹を抱えました。5話目のグリセリド〜あぶら〜に登場した油ニキビの男の比喩を用いた自虐的な発言、行動には、もう脱帽です。
どうだ・・俺の活火山から吹き出す脂は・・
★★★★☆
闇の声は全体的にイマイチな話が多い(線の緻密さが無くなっていることなども含めて)ないというのが個人的な感想なのですが、同本に収録されている『グリセリド』には改めて伊藤潤二を強く感じさせてくれました。
グリセリドは、日常でサラダ油を湯水のごとく飲みほす油好き異常者の異常な話なのですが、この話の途中にある或る1コマがあまりの気色悪かったため、思わず鳥肌が立ってしまいました。本当に気持ち悪いです。
そういうわけで、未読の人は
同本収録のグリセリドを読むことをオススメします。