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新選組異録 無頼 (3)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 秋田書店
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幕府瓦解の始まりと新選組の活躍を描いた新解釈! ★★★★★
岩崎陽子さんのマンガはとにかく絵が綺麗。そこが一番の魅力なのだが、このマンガ、陰陽師にも通じるような凶々しさ(まがまがしさ)を含んだ新しいタイプの歴史マンガだ。あちらこちらに風水や魑魅魍魎の棲まう世界を覗かせつつも、メインイベントは意外と史実に沿っていたり、歴史研究家でも諸説に分かれるあたりは、その諸説を巧く使って物語にしている。マンガとはいえ、相当勉強して、史料を読み込んで描かれているに違いない。

主人公は斎藤一だが、第三巻の本書は斎藤と沖田総司の絡みがメイン。そこに、己の武士道を貫こうとする土方が組織造りに躍起になっていて・・・新選組幹部隊士たちの結束が固いことと、近藤×土方はもちろんのこと、山南×土方、斎藤×土方などの各隊士がなかなかいい仲間というふうに描かれているのも好感が持てる。山崎蒸の使い方もよい。

3巻から登場する男色家らしい武田観柳斎、蘭方医、会津藩から遣わされた柴司なども独特な味があるし、壬生狂言、日光東照宮と京都の方角の謎、という小道具をからませながら、今ひとつ信用されていなかった新選組が、池田屋事件を経て、京都においてなくてはならない存在へと上り詰めていく過程が描かれている。特に池田屋騒動のエピソードは、かなり史実どおり。総司の病が進んでいくことに気づいている土方と斎藤という設定も面白いし、作者なりの歴史感、会津や新選組に対する考え方というものがうっすらと見えてくる巻で、興味深かった。

早く続きが読みたい。

新撰組大好きさん集まれ! ★★★★★
現在「浪漫狩り」で活躍中の岩崎陽子先生が描く、今までと一味違った新撰組のお話です!絵は綺麗だし、話は面白いしでもうドキドキの連続。オカルト色が入り込む結構斬新な新撰組の話だと思います。歴史が苦手と言う人、新撰組を知らない人でも素直に楽しめると思います。ゼヒお試しあれ。