出所したばかりのチャンヒョク(パク・シニャン)は、伝説の詐欺師キム(ペク・ユンシク)に韓国銀行の50億ウォンを横領するというどでかい儲け話をもちかけた。やがて一癖も二癖もある詐欺師5人が集まって計画は実行に移され、見事に成功したかに思われたが…。
1996年に実際に起き、今なお未解決の韓国銀行事件(何者かによって当座手形が偽造され、8億ウォンが引き出された)にヒントを得て作られたコリアン・コン・ムービー。現在と過去を交錯させながら、やがてパズルのように事件の顛末(てんまつ)が解き明かされていく秀逸な脚本。仲間とはいってもお互いがお互いを決して信用していない関係性も、キャスティングの妙もあって見事に醸し出されている。ただし演出そのものはもっさりしており、途中でオチの予想がついてしまいかねないのは残念。あまり予備知識は入れず、素直にだまされてほしい。それがこの手の映画の最上の鑑賞法である。(増當竜也)
パリの恋人より人間味あり
★★★★★
サスペンスありアクションありで、面白い。謎が解明されていくにつれて、どんどん引き込まれます。女性も安心して見れます。パリの恋人のパクシニャンもすてきですが、こちらもまた、ちょっと悪ぶったところといい、パクシニャンの魅力全開ですね。
犯罪の陰に女あり
★★★★☆
韓国で「犯罪の再構成」というタイトルで上映され、結構人気があって、様々な賞にも選ばれた作品ということで、一度は見てみたいとチェックしていたのですが、こういうタイトルでリリースされていたとは知りませんでした。
1996年に実際に起こった韓国銀行事件(現在まで未解決)を題材に作られた作品で、五人のプロ詐欺師たちが完全犯罪の完成に向けて協力する一方、本心ではそれぞれ別の思惑を持って作戦に参加するという犯罪サスペンスです。
ハラハラ・ドキドキ、緊張感があって完成度の高い作品なのですが、途中で結末が読めてしまいました。何とか最後まで引っ張ることはできなかったのでしょうか。とっても惜しい気がしますので★4つにしましたが、パク・シニャンのファンの方なら全然問題なく楽しめると思いますよ。
クール&ワイルド!
★★★★★
生写真つき前売り券に釣られて劇場で見ました。そのときはクール&ワイルドなシニャン氏に見とれてしまって、映画の内容が記憶にナイ(笑)。「パリの恋人」のスマートな社長役もステキでしたが、今回の知的な詐欺師役もハマっていました。そういえば『4人の食卓』も知的なデザイナー役でしたね。シニャン氏が演じると、どんな役も知的に見えてしまうのは私だけかしら?
映画の内容ですが、一緒に行った友達は「ユージュアル・サスペクツ」みたいと言ってましたが、私は未見なのでなんとも言えません。ただ韓国の映画雑誌で<読者か選ぶ映画大賞>みたいな賞を受賞していたので、DVDでじっくりストーリーを追って見たいと思います。と書きつつも、特典のシニャン氏のインタビューから見てしまうと思います(笑)。