もしかして,パク・シニャン下手?
★★★★☆
感動を狙った作品というのは分かりましたが,感動する方がいるかどうかは疑問です。
「ありがとうございます」のソ・シネちゃん,エイズの次は小児ガンで,やはり明るく気丈な子という役柄をパク・シニャンssi相手に堂々と渡り合っていましたね。
それにしてもパク・シニャンssi,演技派だと思ってましたけど,この手の役はあまり上手くありませんね。今までの役柄が彼に合っていたと言う事でしょうか。
原題は「コンテナの男」で,撮影の中心となったのが釜山の竜湖洞の埋立地,コンテナ暮らしと,美しい景色の緊張と緩和が上手くかみ合っていい雰囲気でした。どうして「まぶしい日に」にタイトルを変更したのか分かりません。「コンテナの男」では感動作らしくないということでしょうかね。
コンテナで暮らしながら,有機農野菜を栽培し,自分で育てた鶏が生んだ有精卵だけを食べ,誰よりも健康にこだわるウ・ジョンテ(パク・シニャン)は,愛など信じないヤクザ者です。
そんな男の元にやってくるのが,存在すら知らなかった7歳の娘ウ・ジュン(ソ・シネ)で,小児ガンに侵された彼女に残された時間は僅かです。と,いかにもお涙頂戴の設定なのですが,泣けませんでした。
7年ぶりに顔を合わせた親子の愛と絆が深まっていく過程が伝わってこないのです。
話の本筋から離れたワールドカップがらみのストーリーばかりが強調されて“ドラマの方はどうするんだい!”と突っ込みたくなりました。
救いは,保育園の先生役のイェ・ジウォンssiの熱演でしょう。
「バッド・ガールズ」のイメージ(ヤリ手の女で,しかも愛人)を払拭する素晴らしい演技でした。
彼女は,凛とした女性がお似合いのようですね。彼女の頑張りに★一つプラスして四ツ星とします。