素敵な宝石箱
★★★★★
もともとクラシック・ファンではないのですが、偶然、田部さんの「ピアニシモ」を聞いて大変感動したので、その流れで、本作も手に取りました(録音はこちらが先ですが)。
「月の光」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ヴォカリーズ」など、クラシックに疎い人でもよく知っているナンバーから、リャードフ「プレリュード」、アルベニス「パヴァーヌ・カプリチオ」など、作曲家名もメロディも初耳の曲まで、小さな宝石が沢山詰まっています。
個人的には、珍しい作品のほうが楽しめました。
門外漢からすると、クラシックのミュージシャンはいつも同じようなレパートリーばかりで退屈してしまいます。たとえば、ベートーベンの「第九」や「運命」なんて、そんなに御大層な曲ですかね??
埋もれた名曲にスポットを当てた、本作のような企画はこれからも続けて欲しいと思います。一口に「クラシック」とは言っても、おそらくは何万曲もあるんでしょう!?
個人的に一番美しいと思ったのは、プーランクの「エディット・ピアフへのオマージュ」でした。