ぜひ
★★★★★
今度はサリー・マクブライドのお話です。
ぜひ、世界名作劇場「親愛なる敵」として放映して欲しいです。
それと、ジュリアのお話もあればいいなと思っています。
あしながおじさんはほとんど出てきません。
★★★★★
ジュディーの友人サリーが、孤児院の院長として赴任する。
あしながおじさん(daddy long legs)が好きなら、
続(dear enemy:拝啓 敵さん)も絶対気に入ると思う。
孤児院の改革には、微妙な記述がある。
遺伝、精神病に対する当時の理解が反映しているかもしれない。
文学作品として不適切だという理解があるかもしれない。
主人公孤児に家庭をという熱意の前には重要ではないかもしれない。
ps.
作者は、マークトウェインの姪の娘とのことである。
作者が自分の子供を産んで、すぐに亡くなったのは、あまりにも悲しい物語。
作者の自伝があれば読みたい。
強いお嬢様!
★★★★★
今回は、ジュディの友達サリーが主人公です。名作の続編はやっぱり名作!
ジュディが旦那様にクリスマスプレゼントとして、ジュディが昔居た孤児院を建て直すための莫大な資金をもらったので、孤児院建て直しのための院長を大学時代の友人、有閑令嬢のサリーにお願いしたのだ。
お嬢様として幸せに育ってきたサリーは、孤児院というものの現状に愕然とし、時にはくじけながらも、前向きに取り組んでいきます。
今回も又、物語はサリーがジュディやほかの人たちに向けた、手紙のみで語られています。
過酷な状態ながらも、いつでもユーモアを忘れないサリーの手紙は、飽きることなく暗くなることなく、前向きな気持ちにさせてくれます。
孤児院経営を通して、サリーは成長していきます。そして本当の恋というものにも出会います。
そう、このお話はロマンス面でも素敵です♪
とにかく、一番の魅力はサリーの性格です!
前回のジュディと違って、お嬢様だからこそ生まれた、やや楽観的で前向きな強さ。
孤児院と同時に、サリーの変化にも注目!
茶目っ気たっぷり
★★★★★
ジュディの親友だったサリーがヒロインになっています。
ジュディが主人公じゃないなんて…となんとなく敬遠してたのですが、
こちらのレビューが気になり読んでみました。
とっても面白かったです♪
はじめは半ば押し付けられた仕事に戸惑い気味のサリーが、
手紙にあれこれと近況を綴っていくうちに、
だんだんと仕事に目覚めていったり、自分がパートナーになにを求めるか…
など様々なことが去来していきます。
パワフルでユーモア溢れる働く女性の素敵な物語。ロマンスもあり!
ジュディのその後の様子もちらほらしていますよ。
粋な原題、なぜ「愛しの敵さま」なのかぜひ読んで確かめてみてください。
ディア エネミー
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まず、あしながおじさんを、読んでください。たのしんでください。
それから、この本を、手に取ってください。この本の原題は、ディア エネミー。邦訳は、いとしの敵さま、です。このちょっとひねくれた言葉遊びが、すてきではありませんか。
この物語は、百年近く前に書かれたものなので、医学に関してや、福祉に関して、そのまま受け入れられない部分がたくさんありますが、そんなことは、ささいな問題です。この物語は、サリーたちは、たしかに生きています。サリーと、いとしの敵さまのやりとりは、わたしたちをわくわくさせます。
あしながおじさんの、たしかに続編ではありますが、これはこれで、ひとつのすばらしい物語です。ぜひ、読んでみてください。