こんなに小さな絵本、こんなにシンプルな絵、こんなにシンプルな文なのに・・・

逝く者と見送る者があること

姿形はなくなってしまうけれど想い出や心には触れられるってこと

さみしい　かなしい　でもありがとう、これからもね・・・って気持ちになれること

人に読んでもらって、小さな絵本にこんなたくさんのことがギュッと詰まっていることに気づかされました。分厚い小説よりも、ある意味深かったです。

ただ読んであげるだけでいい・・・

あかちゃんから大人まで・・・うさこちゃん絵本のすごさ。今頃気づきました。
あなどれません・・・

うさこちゃんシリーズは数多くありますが、おばあちゃんの死を
描いた点で特別な意味合いをもつ作品。

うさこちゃんの世界は永遠不滅と思っていた者にとっては
衝撃的な内容ですが、いつものごとくシンプルな画面で
静かにおばあちゃんとの別れが描かれています。

涙する家族。
棺の中のおばあちゃん。
葬儀での別れのことば。
そして、おばあちゃんのお墓。

原作は1996年。すると本書の後に世に出た作品中の彼女は
悲しい体験をへていたことになるわけですね。出版順に絵本をよんで、
うさこちゃんの成長を追ってみたくなりました。