いわゆる難問のなかでも、理解の差が点数の差になる良問を集めて、良質な解説もついた良書です。


僕は標準問題精講からつなぐ参考書選びで苦労しましたが(天空への理系数学が合わなかった。)、そんな人はこの本を選択肢にいれてみて下さい。出典は医学部が多いですが、良書なので医学部志望者でなくても良さが実感できると思います。

これをやるなら過去問を解こう。非常に良い問題集であるが、これを解き進める実力があるならば、先に志望大の過去問を解こう。そっちの方が、時間がかからない。過去問を解いてさらに余力があるなら、解いてみてもよいと思う。

かなりいい参考書だと思います。問題の選択もかなりすばらしいです。
例題の後にその問題の類題があり、練習できるでしょう。

また、医学科対策の授業をみる先生にとっては重要な教材になると思います。特に新米の先生で医学科受験のための問題を探しているというときには適当な参考書です。

ただ、全般的にある程度いろんなパターンを学んできた人でないと使いこなせないと思います。宝の持ち腐れです。

また、図形の一部の問題に関しては、はっきり言って「捨て問題」と思われるような問題も扱っています。数学が得意で、もっと上のレベルを目指している人には必要でしょうが、普通の学生にとっては、特に平面図形が出れば誰も解けないでしょう。

「医学部の〜」と書いてある本には駄作が多いが、この本(と駿台の、医学部への生物)に関しては例外!。内容は、特に医学部特有の問題を載せてあるわけではなく、とにかく絶対こなしておきたい良質な演習問題だけを集めた無駄のない本なので、一対一対応レベルをだいたいマスターし終えた難関大学(または医学部)志望者で、「やさしい理系数学」が合わない人はぜひやってみよう。書名に『77』とあるように、メイン問題は77問に絞られているので、「時間がないが、なにか演習書をやっておきたいと」いう人にも最適。時間のある人は、そのあとのレビュー問題99問もやればいい。